「まんが サガワさん」佐川一政 2000年 オークラ出版
2000年発行のこちらの作品、カタカナ3文字でまんが「サガワさん」だなんて書かれると表紙の陽気さも相まって一瞬「サザエさん」と見誤ってしまう可能性も無きにしもあらずな様子ですが天地の違いでこれ完全に発禁の書ですよねという内容。絶対に毎週日曜夜6時半からフジテレビで放送されたりなんかしません。なんというか紹介どころか全部伏せ字モザイクでちょうど良いんじゃくらいの代物です。根本敬さんが関わっているのが関係しているのかしていないのかカバーを取った表紙裏表紙にはあれがそのまま載ってますし不謹慎極まりないことは間違いないです。
少々内容をご紹介・・・
メインの事件の一部始終マンガです。
その後のサガワさんを追った記事の掲載もあります。
まずメイン内容のマンガでは、パリでの事件の一部始終をサガワさん目線で描き切っています。白人女性に対する大きな憧憬。とにもかくにもこれありきです。その後の彼の動向や人生、有名人との交遊録などの記事もありますがそれを読むと、男性ってこんなに性欲あるの?(だってすっごい執念!)というかこれはこの方だからこうなの?とかなり大きいクエスチョンが頭の周囲を舞い踊ります。誰か教えてー!
一方でそれがあくまで自己中心的な陵辱であった事は事実。両者同意の元に肉その他を食べられて犯されたのではなく、彼女は後ろから銃で撃たれ殺されたのですからこれは同意ではありません。それを思うと好奇心で読んでしまう自分は後ろめたさを感じます。そしてその後ろめたさをサガワさんも持っているのです。ただそれを欲望が上回ったんですね。それが事実です。
この作品は常人には理解し難い、赦されざる「嗜好」をここまで噛み砕いたフランクさで知ることができるという唯一無二の「究極」を持っています。近年のブログ→書籍化の数多あるコミックエッセイ本にこれに勝てる「実録モノ」は無いでしょう。
「まんがサガワさん」はこちら
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