肋骨凹介 宙に参る
近未来、AIが人間と共存している当たり前の世界のお話です。
夫を亡くし喪主を自身が作ったAIの息子、宙二郎(チュージロウ)が務める...それも地球に向けてのリモート葬儀で...という数十年後にはあり得そうな冒頭から始まります。
主人公の1人である未亡人のソラ、その息子の宙二郎、2人は現地より納骨の為に地球に向かって旅立ちます。
葬儀という少し仄暗い始まりですが、リモートのせいか全くしんみりした描写はありません。ソラはどこか浮世離れしているし、宙二郎は夫を亡くした母親を甲斐甲斐しくサポートして微笑ましい親子です。
地球用の搭乗の手続きではソラより宙二郎の方が、自身がAIという立場で通れるかどうか？(既に地球外の惑星では常識)危惧していたり良いコンビです。
そして宙二郎が非常に可愛い。木魚を流す画面の電気機器の姿は表情に見えます。
そして旅の中で少しずつ明らかになるソラの誕生の秘密も目が離せません。
北國
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