まんだらけという会社
まんだらけは「時」をつかさどる集団です。
私たちはこの世界にとってなくてはならない「時」というものを扱い、集積し、整理し、バランスをとり、世界の流れを調整します。
それでは「時」とは一体何なのでしょうか。
「時」という言葉には多くの意味が含まれています。
数学的な「時間」、物理的な「時間」、文学的な情緒的な「時」、単純な感覚的な「時間」…日常当たり前のように使われている「時」とはどういうものなのでしょうか。
この世界では、私たちが考え、工夫し、思い巡らした「意思」が世界に顕現(実現)するまでには、ある一定の「間」が必要とされます。
その「間」をある意味「時間」という事もできるのです。 現代では多くの情報が創造され、生産され、氾濫していきます。
ある一定の情報がまとめられ、昇華され、結晶化され、そこに神の恩寵がある時、その情報は「芸術作品」となることを許されます。
「作品」はアーティストが創造を終えた時完成するもののように思えますが、それが「必要とされる人々」の手に渡るまでに多くの過程を要します。
そしてその作品が作者の手を離れた後も再び人々の手を渡り歩き、喜怒哀楽を生み、多くの時間と経験を重ね歴史が造られていくのです。
「作品」は世界が受け入れた時はじめて「作品」として完成するものなのです。なぜなら世界は作者と別のものではなく、また「作品」も世界とは離れてあるものではないからです。
私たちは「時」をつかさどることにより、この世界で「作品」を成就させていくお手伝いをさせて頂いています。
その仕事には、たとえそれがマンガ、玩具、同人誌、ゲーム等…何であっても、それぞれが持つ独自の価値を最大限表現できる「場」を提供していく事こそが私たちの課題でもあり使命でもあると考えています。 そしてその「場」が他ならぬこのまんだらけという会社なのです。
古川 益三