こちらの商品は売り切れました。ありがとうございます。イタリアの名門リバイバル社製、名門アルファロメオのP3、しかもタツィオ・ヌヴォラーリの乗ったタルガフローリオ出場マシンです。ヴィンテージプラモ沢山出します!と書いてみたものの、よく考えてみたらこの製品はメタルキットでした・・・。 戦前のグランプリレースこそアルファロメオにとっての黄金時代でした。 アルファのレーシングチーム「スクーデリア・フェラーリ」。その監督であったエンツォ・フェラーリがフィアットから引き抜いた天才エンジニア、 ヴィットリオ・ヤーノが設計した傑作マシンがこのティーポB、通称P3。 当初エンジンは2.6リッター8気筒スーパーチャージャー付ツインカムで200馬力をたたき出し、1933年のグランプリレースでは全戦全勝という圧倒的強さを誇ったのです。 しかもマシンを駆ったのはタツィオ・ヌヴォラーリやルドルフ・カラッチオラなど一流ばかりなのでそれは文句なしの強さだったわけです。 このP3のメカニズムにおいて特筆すべき点はエンジンだけではなく、トランスミッションからV字型に、左右のリアタイヤに伸びた奇妙な2本のドライブシャフトの構造にあります。 通常後輪駆動の自動車はエンジンの力をミッションからまっすぐ伸びたドライブシャフト、 そして駆動輪の間にあるディファレンシャルに介してタイヤを回転させるのですが、 P3はわざわざ二本のドライブシャフトでそれぞれの車輪を回しています。それはなぜか・・・? 実はヤーノはリアアクスルの上にもう一つエンジンを搭載するツインエンジン化を 計画していて、リアエンジンを置くスペースを確保するためにそうした複雑な構造にしたわけです。 前後にエンジンを置けば重量配分は前後で等しくなるし、かわりに後方にあったガソリンタンクを左右に 置けばガソリン満タン時と少なくなったときでは操縦性に違いがでない。しかもパワーが出る、と いう夢の計画だったわけです。 実際ツインエンジンのビモトーレが35年に登場しますが、これがどうして理想どうりにいかなかったのが面白い話なのですけどね。 さて、上記エピソードをふまえた上でこのキットを眺めると、件のドライブシャフトやツインカムエンジン、 スーパーチャージャーまで忠実に再現してあるのでわくわくします。箱を開けると、メタルパーツが 仕切りの中にバシッと収まっているのでこのままキットを眺めるだけでも楽しいです。 ワイヤホイールもちゃんとワイヤが編んであるし、タイヤもちゃんとピレリのスーパースポーツを 履いています。箱の写真だとコンチネンタルを履いてますが? 近年あつかう商品で当担当者自身が欲しいと思った商品ナンバーワンです。 アルファ党員の方は是非天才エンジニア、ヴィットリオ・ヤーノになりきって作ってください。 価格は21000円税込です! ※掲載している商品は売り切れる場合もございます。ご了承ください。
(担当 塚本)
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