約束だ! 激しい剣戟。 怒涛の斬撃。 燃える火焔がアスファルトを灼き焦がし、疾る烈風の生む衝撃波が、ビルの硝子を粉砕する。 迫る白刃が唸りを上げ、穿つ槍が虚空を貫く。 しかし,狙う刃のその主は、未だ標的に一撃すら敵わず、姿を消し、姿を真似、姿を歪める敵を捕らえる術を持ちえない。 唐突に来る一撃を避け、予期できない一撃に神経をすり減らす。 そしてまたしても、予想だにせぬ攻撃が予期せぬ場所から襲い来る。 『コピーベント』 ウイングウォールが間に合わない。自らを真似た武器で貫かれる屈辱と、疲労ゆえの油断から受ける攻撃ゆえの侮辱と言う二重の陵辱に秋山蓮──『仮面ライダーナイト』は怒りに震える。 「だぁっ!?」 見れば向こうでも、城戸真司──『仮面ライダー龍騎』が宙を舞う。そして不自然な軌道を描き、壁に、地面に叩き付けられる。 彼もまた、うつ伏せのまま怒りに悶えていた。 「バカが」 「なんだとうッ?!」 元気だ。お互いにそう思う。 「アイツ消えてるよ。不公平だ!」 「しかも人の武器使いやがる。全くどいつもこいつも……」 「……いや、そんな前のこと、覚えてる人いないし(注・ライアの事です)」 「ははははははははははははは。もう降参かねプー太郎ライダーズ」 「(ムカッ)俺働いてるよ!しかも二足のわらじで!」 「(ピクッ)俺もだ。こいつと一緒というのは理不尽極まりないが」 「「プーって言うのは朝倉みたいなのを言うんだ!」」 その時、河川敷で焼きイモリをオカズにカップ焼きそばをすする誰かがクシャミをしたとかしないとか。 「くくくくくくくくくくくくくくく。この就職難に自らの社会不適合者っぷりに蓋をして、今ある自分がさも恵まれているように取り繕う君達は本当に哀れだ。可笑し過ぎて涙が出るッ!」 「五月蝿い黙れ!この広い日本で狭いこの街で本当に信じ会える友達を持った俺は幸せだ! オマエみたいに椅子の上でふんぞり返って下のやつ見下しているつまらない幸せなんかこっちから願い下げだなぁ蓮!」 横ではしゃぐ自称トモダチから苦悩するように目を逸らしつつ、秋山蓮も言葉を紡ぐ。 「……オマエ少し黙れ。まぁ面従腹背のオコボレ目当ての連中に囲まれて、おべっかばかりの毎日よりは、珠に来る常連の相手の方がマシな事は確かだ。裏も表も無い人間と付き合った事の無さそうな貴様にはわかるまい」 「なら、今はクリアーベントで見えないが、本当は側にいるバイオグリーザよ!こいつらを吹き飛ばせ!所詮敗者の言葉なぞ、勝者の前には無意味と知るが良い!」 その言葉を受けて、戦闘態勢を取る二人。しかし、再びその姿は、見えない捕食者に絡め取られる。 「うわっ!?ホントに見えない!?」 「本当か?本当にいるのか?!」 「ふふふふふふふふッ!いるんだよちゃんと!バカには見えないだけでな!」。 「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?」」 ざぱーん!(効果音) 「うわ!なんでこんなところに川が?チックショウ体が濡れてゾクゾクするぜ!くっそー春先だって言うのに川の水は冷たいな!川岸の上がったら今度はそよ風すら俺に攻撃してくるぜ!」 「……今俺は自分がどこで戦ってていつどんな季節なのか良くわかったよ城戸。まぁアレだ、特撮で川や海に落ちるのは、良くある『敵を倒した』『行動不能にした』っていう演出だ。火薬使うよりも安上がりだし、水はマットみたいに衝撃を吸収してくれるからな。生身でやると痛いけど」 「オマエも解説してるみたいじゃんかよ!……でもどうしようこれから?」 「広範囲攻撃の出来るカードが無いのは辛いな。トリックベントを使って、もし真似されたら被害甚大だし、うかつな真似はできん……ってなんか後ろの水が人間大に膨れ上がってる?まさか誰か浮かんでくるのか!?」 「おおナイス状況説明!わー、この姿はまさか!?」 それは黄金。ゆえに金色。両翼を広げた鳳凰の如き美しさと荘厳さを兼ね備えた『最後』のライダー。 北欧において未来を見通し、絶対なる槍を持て睥睨する神に等しき存在。 『(ぶくぶくぶく)おお、この川に落ちた若者達よ』 「「オーディーン!?」」 『あなた達が落としたのはこの『疾風』のカードですか?それとも『烈火』のカードですか?』 「「いえ違いマス」」 『……』 「「……」」 『(ニッコリ)あなた達は大変正直な人ですね。ではこの『サバイブ』のカードをあげましょう』 「「………え?」」 『正しく使うのですよ………(ぶくぶくぶく)』 「かかかかかかかかかかかっ!さぁどうしてやろうかあの二人!また後ろから自分の武器でやられる恐怖と理不尽に悶えてもらおうか!?」 ザッ!と地面を踏み鳴らし、ベルデの前に立つ二人。龍騎とナイト。 その身体からは今尚水が滴り落ち、温かさと春の匂いをを運ぶ風が容赦無く二人の身体に鞭を打つ。 「再びやられに来たか!ならばその命と勝利を持って、貴様らに敗北の二文字を背負わせてやろう!それを土産に地獄に旅立て!なぁに礼は要らん、のしを付けれくれてやる!はははっ!」 昏い喜びに身を振るわせるベルデを前に、二人が捧げ持つのは翼のカード。 炎の翼が、風の翼がその身に宿るその時に、激しい烈火が、凄まじい烈風が身を濡らす冷たい雫を片や蒸発させ、片や吹き飛ばす。 渦巻く火焔が、吹き荒ぶ疾風が、二人の身体を包み込み、新たな戦いを生き抜く術を手に入れる。 『サバイブ』 「……卑怯だぞ」 「で?」 「ずるいぞ!」 「だから?」 「……」 「……」 「……二人がかりなんて卑怯だぞ!」 「(ブチッ)うるさい姑息な手で人の後ろばっかり取りやがって!」 「(ギリッ)姿を隠して戦わないと威張れないやつが良く言うな!」 『トリックベント』 二人のライダーが同時に同じカードを発動させる。見る間に増える、両の視界を埋め尽くす『仮面ライダー』が、誰もいないミラーワールドの街角に路地裏にビルに溢れ出す。 最早隠れる死角は無い。 『シュートベント』『ブラストベント』 レーザーにて誘導、首を擡げる龍を模した大型モンスター、『ドラグランザー』が放つ超火炎がアスファルトを蒸発させる。 大翼を広げる蝙蝠を模した大型モンスター、『ダークレイダー』が放つ竜巻状の超烈風がビルの硝子を微塵に砕く。 姿を隠す術さえ無くした二つの影に、二人の戦士はその矛先を向け、死の予告を静かに告げる。 『ファイナルベント』 大型モンスターは破壊の喜びに激しく身を振るわせ、己が身を折り曲げて姿を変える。 龍の駆る騎手。炎を纏い焔を吐き出し火焔の道を突き進む 翼を駆る騎手。風を纏い風を切り払い疾風の道を切り開く。 その巨体を振り上げ、上空から襲い掛かる『ドラゴンファイヤーストーム』。 その巨体を翼が包み、音速の壁を飛び越えて敵を穿つ『疾風断』。 悲鳴すら掻き消す轟風、絶叫すら燃え尽きる劫火。 二人の若者は親指を下へ突き刺し、地獄へ堕ちろのジェスチャーを送った。 残りのヤツラはいつですか!?ここまで来たならカマン!オルタナティブ! 何てお思いのお客様。まずはバンダイに御布施しようゼ? 只今、4Fトイズフロアにて、“ベルデ”“オーディーン”は各1,680円(税込み)で販売中! コピーベントとして、ランサーが付属、無論特殊装備に専用カードも大充実のベルデ! 遂に展開も再現、より重厚になったオーディーン!戦え不死身のお兄ちゃん。やはり不死鳥を頂くお兄ちゃんはブラコンかシスコンかの二者択一しかないようで(その選択ってどーよ?)。 更にはR&Mも待機中! でも数が少ないの。装着に浮気した方、まんだらけまでお持ちください。 もう是非是非是非! また、当店は多数の仮面ライダー商品を取り揃えて、お客様のご来店をお待ちしております♪お探しの品のある方は是非4Fトイズフロアまで! ※掲載している商品は当日店頭でも販売いたしますので売り切れる場合もございます。ご了承ください。
(担当 立石)
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