頼んますホントに。 夜の疾走。風を切り裂くほどの速度で、アスファルトを削り取るホイールがイルミネーションが満たす景色を遥か後方へ投げ飛ばす。 追撃。地を蹴る地を砕く地を跨ぐ奔走。獣の如き異形の影は、常識を捻じ伏せ、その腕を広げ、追走してくる。 吐く息すら認知する知覚、舌打ちすら知覚する聴力。瞬きすら捉える視覚。 その全てが人為らざる存在──オルフェノク。 彼らが追い求めるモノ──“王”を護る為に作られた“ファイズギア”を持つ『乾巧』は、サイドミラーから視線を前に移し、更に一段、ギアを上げる。 ここではない、もっともっと遠く── 風をも追い越すスピードで、もっともっと速く。 しかし、その思いを断ち切るかのように、前方に降り立つ、鷲の能力を備えたイーグルオルフェノク。 そして背後には、犬の能力を持つドッグオルフェノクが、乾巧の駆る鋼の愛馬、『オートバジン』の後部ラックに縫いとめられたギアボックスへと飛び付き、その衝撃からか、彼等は盛大な音と共に横転する。 バイクとドッグオルフェノクは、共に光届かぬ路地裏へ。 乾巧は、不運にも直ぐ近くに生えた電柱へと叩き付けられる。 ──否。違う。そこにあるのは、確かな違和感。 電柱の側にあるのは、先ほど電柱に叩きつけられた乾巧の頭部──を覆っていたヘルメットのみ。 路地裏から聞こえるのは、くぐもった仲間の嗚咽。まるで何かに押さえつけられているかのような、低く押し殺したような悲鳴──。 その姿を捉えようと、羽ばたきを繰り方向を変えようとするイーグルオルフェノクの視界を、影が遮る。 月明かりに満たされた夜空。漆黒の銀幕を支配する、狼の能力を宿すオルフェノク。 それは乾巧。ウルフオルフェノク。 斬。 すれ違い様に振り下ろされた爪が左翼を切り裂き、叩き付けられた右膝が右鎖骨を砕く。 更に轟音。下から右へ。左へ。そして再び頭上から。 ──轟。 全身を砕く衝撃。重力を味方につけ、自由落下をも道連れに、ウルフオルフェノクが空を漂うイーグルオルフェノクを蹂躙する。 イーグルオルフェノクが地面に叩き付けられる衝撃に脳を揺さ振られるまでに見たのは──壁を、電柱を、そして廃工場の煙突を足場に駆け上がり、頭上を舞う白銀の狼。 縦横無尽の言葉の如く、既に彼は制空権すら奪われた。 倒れ伏すだけが残された術。見れば数メートル先には仲間の姿。 ビークルモードから人型──バトルモードに変形し、オートバジンのその巨体に踏み付けられた仲間の姿。 有り得ない方向に歪んだ、秋の枯れ木の枝葉のような腕を伸ばし、懇願する。 助けてくれ──。 それすら掻き消すのは、連続して叩き付ける、雨のような轟音。 オートバジンの前輪。盾にして砲。バスターホイールから打ち出される砲弾が、ドッグオルフェノクに降り注ぐ。 上半身を失った死体は、青い炎を吹き上げ、塵へと消える。 その姿を見て呆然とするイーグルオルフェノク。 ふと、風が吹き散らす砂の落ちる音すら聞き分ける聴覚が、自らに近付く足音の存在を教える。 それはコンクリートで覆われた地面を打つ爪の音から、スニーカーが埃を擦る音へと変わっていく。 視線を上げれば、そこには人間『乾巧』の姿があった。 「殺すのか──俺を。仲間を!」 その言葉には答えず、乾巧は更に先へ。ドッグオルフェノクが消えた場所──ギアボックスの側へと歩を進める。 気だるげに、地面に落ちたボックスを手に、中から取り出すベルト、ショット、ポインター。 それを腰へ装着し、ポケットから携帯電話型ツール『ファイズフォン』を取り出す。 押し込むのは変身コード【5・5・5】。システムが起動。合成音声が『STANDING BY』と意志を急かす。 躊躇うように、押し込むような表情で、彼はただ一人ごちる。 「殺すんだろ?人間を。オルフェノクにして、『人間』を殺すんだろ。お前等は」戦いがあった。自ら望んだわけではないのに、バケモノになった人がいた。 そうして、大切な物を失った。自分の手で無くしたヤツがいた。 夢を持って、夢に焦がれて。夢に縛られ、夢に苛まれ。 それでも生きている。彼が今持つのは夢への祝福?それとも懺悔? ただそれでも、自分には夢を飽きらめることも、目を背ける事ももう出来ないし、する気も無い。 紅い光を放つ携帯。脈打つように輝く赤光。 彼はそれを天に掲げる。 手にしたのは勇気の証。掲げたそれは正義の誓い。 「俺は戦う。人間として!ファイズとして!」腰の基部へ叩き込む。 「お前達を──オルフェノクを、許しはしない!」 ──COMPLETE! 赤い閃光が全身に走り、乾巧の姿を掻き消す。 瞬転。 そこにいるのは黒と銀に彩られた、無敵の戦士。 仮面ライダーファイズ。 その姿を見とめたイーグルオルフェノクが後ろへ飛び退く。更に死力を絞って、唯一残る天窓から外へ。 ──READY. EXERD CARGE── だが、その視界にあの忌わしい紅が灯る。 それは円錐の形をしたポイント。 自らにその紅を注ぎ込む、漏斗のような朱い円錐。 その円錐の真っ直ぐ先には、腰を落とし、力を貯める閃紅の戦士。 その指先は、悠々と腰のファイズフォンの扉を締める。 そして跳躍。 高密度のフォトン・ブラッドが生み出す力場。 オルフェノクへと突き刺さる、17トンの破壊力──“クリムゾン・スマッシュ”。 一度死に至り、新たな命を得た存在に贈られる最期の黄昏。 紅き閃光と化したファイズがその身体を突き抜け、イーグルオルフェノクの背後へ着地した瞬間、ギリシャ文字“φ”の文字が浮かび、亡骸を青き炎が焼き尽くす。 「明日は我が身」。それでも彼は止めない。 彼にも、今だ形の見えない見るべき『夢』があるのだから。 バジンの出来はどうなんでしょうか? 出来ればあのまま出て欲しい(切なる願い)! ちなみに、動物は基本的に猫舌、鳥目で色盲ですヨ(本当)? そんな弱点多いタッくん好きの皆々様!遂にSICでファイズが登場! 欲しい、欲しいぜジェットスライガー(よりにもよってデカ物ですか?)! ファイズファンなら絶対必携。買って損無し得ばかり! タッきゅん(琢磨)、海道、木場その他!中の人でもこれだけいます(中に人などいない)!ときめく鼓動、伝われ皆へ(いい迷惑だ)! 販売価格6,000円。 買取価格3,500円。在庫次第で買取額がUPUPUP! 残りのヤツラはいつですか!?Χ&Δのセットのウワサが聞こえてくるか?お前の胸に(未確定です。念のため)! 限定物のウワサも高いアクセルフォームと合わせて、欲しいというなら今すぐバンダイ様に御布施しようゼ? 只今、4Fトイズフロアにて他のSICも続々販売中! クウガ、アギト、龍騎は当然、あの頃の英雄達がずらりと並ぶ福岡店! 是非一度ご来店ください!さすれば財布も軽くなる!(ヲイ) また、当店は多数の仮面ライダー商品を取り揃えて、お客様のご来店をお待ちしております♪お探しの品のある方は是非4Fトイズフロアまで! ※英語の綴り間違いはご容赦ください。 ※掲載している商品は当日店頭でも販売いたしますので売り切れる場合もございます。ご了承ください。
(担当 立石)
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