まんだらけ中野店 3F 本店2 79年のスタジオボイスは80年代的センスを先取りしていた

79年～82年頃のスタジオボイスのバックナンバーを入荷しました。

昔は海外のニュースペーパーみたいな感じで出ていたスタジオボイスも、この頃になると立派な中綴じ雑誌に変わっています。サイズは今のSVよりもひとまわり大きいサイズ。

そして表紙がこれぞ80年代ニューウェーブ系のトンガった雑誌といった感じですごくいい！

とくに79年10月号（リニューアル第1号）と11月号の吉田カツによる表紙は感動的にカッコいいのです。

内容の方を古本好きの人向けに紹介してみると、

特集「80年代を生きる80の方法」では森茉莉が「私は自分の部屋の中で、すべてを支配する王様であればそれでいいの」とコメントしているのを読むと、部屋に帰って膝を抱えてIN　MY　ROOMを繰り返し聞きたくなります。
征木高司の書評ページ「ふるい本棚には傾いたホコリがつもる」は徒然草とか虚栄の市とか時代を感じさせない落ち着いたセレクト・文章でニューアカどこゆく風って感じです。
沼田元気が「F6セブン」を若者の次元でモノを見、感じることをいちはやく実行した雑誌として紹介しつつ粋や通について語っています。
松尾多一郎「消えたまぼろしの雑誌を探したり読んだり」では「WOO」「ロックマガジン」「だぶだぼ」そしてポパイの2号は創刊号よりすごいということが紹介されています。

80年代の最先端カルチャーを再発見する旅に出たい方は中野店 3F 本店 II までお越しくださいませ。

（担当にのみや）