まんだらけ札幌店兄弟・姉妹って声似てくるものなんですかね

今回ご紹介する明治カナ子さんの新刊「三村家の息子」です。
ある小さい町に「弓」と「角」というキレイな兄弟がいるんですが、兄の「角」は「ゲイ」ではないかということが町中のうわさになり、今はこの田舎町にはいなく・・・。
で、もう一人の登場人物は弟「弓」に密かに恋心抱いている幼馴染の「敏夫」。友情と恋愛に葛藤しています、青春ですね。若いっていいなぁ。
それがある日偶然に敏夫は兄に再会し、深い仲になってしまうのです。
「キレイな形」（そりゃもちろんアレのことですよ）とか兄に言われて・・・最後は弟の名前言ってイッちゃって・・・声が似てるから・・・かな、それからたまに会ってしまうんですね敏夫は。
いいのか敏夫！！こたつでちょっと足が触れ合っただけで幸せ感じていたらダメだぞ。最後はどうなるんだこの先！！
気になるんだけど！続きが見たいです私は。
この作品読み終わってから再び表紙を見ると、敏夫の切ない気持ちが・・・泣けてきます。

基本恋愛の話だと思いますが、弟の弓の心の中の暗いトコロ・家を継ぐことへの葛藤・本当は将来違う職業に就きたいなど、とてもよく表現されています。
結構内容は深いのでゆっくりじっくり読むことオススメします。
この作品の他、読みきり３作品も収録されていますよ。

「三村家の息子」
明治カナ子
大洋図書
税込:\420

（担当うえだ）