2005/12/19掲載
まんだらけ新宮店

第178回 こずえ嬢の勝手に連載!面白少女コミック!!年末はセット本でマッタリ〜♪


こんにちは!
手先がガサガサのこずえ嬢です。
潤いを下さい。潤いを。

寒い上に、ガサガサなんて。
もう、外に出たくありません。引きこもろうかしら。(知るか)

さて。今回ご紹介するのは、サブタイトルにもあるように、セット本です!!
しかも、中々入荷しないあのコミックス♪

角川書店 ASUKAコミックスより
森永あい先生の「山田太郎ものがたり」セット

見た目は、見目麗しいお金持ちのお坊ちゃん。
通う学校も、お金持ち学校。

だけどっ!!だけど、実は彼、貧乏なんです!!!
学校だって、授業料・入学金免除の特待生で入ってます。

筆記用具は、2本の鉛筆の背と背を合わせて、筆箱はチョコレートの空き箱。
授業中には、破れた靴下を裁縫道具持参で補修。

お金の音には過敏に反応し、クラスメイトが落としたコインが転がれば足で思い切り踏み付けGET?!(いや、ちゃんと返します)

友人の御村くん(こちらはれっきとしたお坊ちゃま)にしてみれば、そんな光景を机に広げてるのに、周りがやれ財閥のお坊ちゃまだ、やれ一国の王子様だと騒ぎ立てるのが不思議でしょうがないのだ。

「・・・(いや、あれは貧乏だろ。)」

段々と、そんな山田くんに興味を示し、住所を見て、山田家に辿り着く。
するとそこには、(御村くんにとっては)納屋にしか見えない小さな建物がポツンと一つ。
扉が開かれ出てきたのは、各々サイズは違うが、太郎そっくりな男女の子供がジャージ姿でぞろぞろと。
手にはダンボール箱を抱えて、中身は内職の造花。

そして、扉で子供たちを見送る、母であろう女の人。
太郎の友達であると告げ、家に迎えられた御村。

ふと、周りを見回すと、壁にかけられているコートに目が留まる。
「太郎ちゃんが余った毛皮で作ってくれたの♪」

・・・・・・なんの毛皮なんだ。

コートを抱きしめる母は襟の裏に何か金属が付いている事に気付く。
そこには、無数の500円玉が糸で縫い付けられていた。

だが、母は知らない。
それは、浪費家の母に見つからない為に隠しておいた、子供達の給食費であることを。

神様の贈り物である、そう思い込んだ母は、ウキウキと電話へ走り、御村に寿司をご馳走してしまう。

せっかく太郎が一生懸命働いて稼いだお金も、元お嬢様の母にとっては単なるお小遣い扱いで、毎回毎回ギリギリの所で使われしまうのだ。

哀れなり、山田太郎!!!

とにかく笑います!!
そして、勉強になります!!
山田家には、素晴らしい生活術が溢れかえって(?!)おります!!

ステキな生活術・・・・・・じゃなかった、「山田太郎ものがたり」と一緒にお正月を過ごしましょ♪

(担当 仲野)

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