まんだらけ宇都宮店自分 - まんだらけトピックス

このトピックスをご覧になっている方の大半は当然住んでいるおウチがあって、そこにPCがあって、なくてもマン喫なんかに行くお金と生活環境があったりして、まぁ、言ってみれば個人差こそあれフツーに衣食住に不自由のない程度の暮らしはされていることと思われます。

時たま考えることがあります。
「そこに“努力”は存在するのか？」
私も今こうしてまんだらけという会社にお世話になりながらなんとか暮らしていますが、いつ「もう来なくていいよ」と右肩を叩かれる（誰が叩くんだろう）日が来ないとも限りません。
もちろん、仕事の上での“努力”は前提として、「こういう漫然とした日常に依存した生き方を維持する」事の努力って実は考えたことがない。いや、なんか矛盾してるな。努力してないから漫然としてるのだけど、そうしていられるありがたみは間違いなくあるワケで。
毎日当然のように通っていた職場から突如リストラされたり、あるいは職場そのものがなくなってしまったりなんて今の時代半ば当たり前のような話。
それって果たして自分には無縁の話なのだろうか？
もし自分がそういう状況に陥ったら、自分は自分を維持できるのだろうか・・・？
「いつまでもあると思うな親と金」なんて古い言葉を持ち出すまでもなく、自分の無力さ、人間の儚さを感じて溜め息ひとつ、涙がキラリ☆

今回ご紹介の『SHOP自分』（柳沢きみお・著）はそんな世知辛い人生に翻弄される主人公「チョク」のウジウジ・グチグチっぷりをこれでもかといわんばかりに描ききった傑作です。

まず、しがないサラリーマンだったチョクの会社がいきなり倒産するところから物語は始まります。信じていた恋人も失い、ひょんなことから迷い込んだ「SHOP自分」でゼロからのスタートを切るチョク。それは波乱万丈な生活の始まりでもあった・・・。

それにしてもこの漫画、とにかく登場人物にまともな人がいない。「SHOP自分」で商売する人達、チョクの住むアパートの遊び人の大家さん、路上でヘンな商売している女の子、ホームレスに成り下がったチョクの同級生・・・。どいつもこいつも変わり者。それに次々と降りかかるイザコザ。もうゲンナリです。
いちいち真に迫ってる。落ち込んだ時、生きる意味を見失った時なんかには是非ともオススメですよ、奥さん！

どーですか、お客さんッ！今回は以外に揃わない全6巻セットでご奉仕！

『SHOP自分』柳沢きみお全6巻セット￥2,520

（担当清水）