まんだらけ渋谷店 SUGAR - まんだらけトピックス

どの世界においてもヒーロー、有名人にはアンチテーゼが付き物。
例えば最近ボクシング界の話題を総ざらいしている亀田三兄弟。長男・興毅、次男・大毅共にまだまだ駆け出しの新人ながらそのアクの強いキャラクターが世間に大ウケ。
しかし「相手は全て試合で勝った事がない“かませ犬”タイ人」だったり、つい先だっての興毅の試合では反則である急所を打ちまくった「ローブロー疑惑」なんてのもあったりで実績残す前にこんなんでいいの？というくらいの、なかなかのダーティーっぷり。
このようにアスリートとしては甚だ疑問な彼らですが、話題集めてお客集めてお金集めている彼らはプロとしては正しいのです。

今回ご紹介の『SUGAR』(新井英樹・著)はそんな亀田Bros.がもてはやされる現在のボクシング界にぴったりの作品。
主人公の石川凛は亀田家に負けず劣らずのアンチヒーロー、ってか支持者なしの大嫌われ者です。
リング内外での、常に人を食ったような態度には味方も辟易するほどなのです。
ただ、ボクシングの実力は未知数の亀さんとは対照的に天才的。「ムカツク、でも強い→だから余計にムカツク」というのはアンチヒーローとしては理想的な条件と言えるでしょう。
でも、こうして見ると後半の凛の髪型はどことなく亀田家チックですね。

現在は掲載誌をアッパーズからヤンマガに移して『RIN』というタイトルでリスタートを切りましたが残念ながら現在休載中・・・。
ならば近々の再開までに今一度『SUGAR』時代をおさらいしとかない手はありませんよ、奥さん！
という訳で今回『SUGAR』単行本全8巻をセットでご奉仕！

どーですか、お客さんッ!!新井センセによる一味違ったボクシング漫画、とくとご賞味あれ！

（担当清水）