しかし時代は移り、『電車男』以降は“アキバ系”なる人種及び文化が社会現象を巻き起こす昨今。 “オタク”が現在では幅広い意味でのマニアを指すのに対して“アキバ系”とは地名が表すとおり、かなり絞り込まれた層を指しているのが伺えます。 しかしこちらこそが元来“オタク”と呼ばれていた人達からなる文化圏であり、いわば“オタク”の進化形であると、ボクは勝手に解釈しております。 そして、元祖“オタク”といえばこの人物をおいて他にありません。そう、その名も「宅八郎」!! 当時“オタク”という言葉が世間を騒がせたと同時にそれに便乗するように登場、しかも「オタク」と、当時御存命だった元プロボクサーであるタレント「たこ八郎」をひっかけた安直なネーミング。“オタク族”のイメージとしてただ伸びただけのロン毛(というよりは長髪)に紙袋、そしてこんなヤツいた!?的なマジックハンドという出で立ちでキモさを体現していました。 この方、実はオタクでもなんでもなく、とてもクールな女あしらいをするなどの告発があったりとそのキャラクターに対する信憑性を問われたり(実際、現在は新宿のホストクラブに不定期勤務している)もしましたが、時の流れに応じて「オタキング」なる人物にオタクの代弁者役を取って代わられつつ現在もなお“オタク道”のど真ん中を邁進しておられるのです。 という訳で、今回はこちらの本をご紹介。 『イカす!おたく天国』(宅八郎・著) どーですか、このジャケ!マジックハンドとともに氏の代表的アイテムだった森高フィギュアを手にはにかんだ笑顔。今よりだいぶスマートではありますがキモいビーム大放出。 しかしこの本、アニメ、漫画、アイドルなど現在のA系の王道カルチャーだけでなく、あの“尊師”や勝新ほかB級映画、そして対談相手に小田晋や佐川クンなど、どちらかというとかなりサブカル度の高い内容なのが興味深いです。 そういえばこの方かつては某P誌の小峯サンと激しく揉めたりしてましたっけ。 それぞれ取り上げられている対象はやはり古いですが、そんなことはさほど気にせず読める濃いぃ1冊です。 ネットもケータイも皆が手にしていなかった時代、自らの身体を張って作り上げた元祖オタクバイブル、今だからこそ読んでみてはいかが?
(担当 清水)
|
ご注意点
掲載の情報が販売情報の場合
- 掲載商品についてのお問い合わせは(指定がある場合は上記コメント内に記しておりますのでご確認ください)開店30分後からの受付となっております。各店の開店時間は、店舗情報にてご確認ください。
- 掲載の商品は店頭でも販売するため売り切れる場合がございます。
- 商品の探求は、専用の探求フォームをご利用ください。
掲載の情報が買取情報の場合
- 掲載の買取価格は商品状態、在庫によって予告なく変動します。
渋谷店 新着通販商品
お問い合わせ (営業時間:12:00〜20:00)
まんだらけ 渋谷店(詳しい店舗地図はこちら)
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷BEAMS B2F
TEL 03-3477-0777 / e-mail shibuya@mandarake.co.jp
〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町31-2 渋谷BEAMS B2F
TEL 03-3477-0777 / e-mail shibuya@mandarake.co.jp