「ガンダム」における初の可変型MSといえば? アッシマーって答えるのが一般的ですよね。GT-FOURなんてものを挙げる人はよほどのマイナー好きですよ。っていうか、サンライズ公認なのかも怪しいですし。 はい、そんなわけで、今回は「機動戦士Zガンダム」をご紹介。 「Z」といえば、なんといっても、ガンダム一暗い、救いようのない悲劇です。 「0080」並に涙無くして語れないのが、この「Zガンダム」です。 君は、刻の涙を見たか。 「Z」を暗くする要因の第一位は、超陰気な主人公カミーユの存在。 陰気な上、反抗的ですぐキレるし、メカヲタクだし、爪は噛むし。アムロの悪い部分だけをパワーアップさせたようなヤな奴です。 当時の視聴者の反感を買いまくるのに一役買いました。なぜか、キャストでは2番目だし。 ん?近年にも似た主人公が居たって?「ウル●ラマン●イナ」と同姓同名の?ああ、彼は主人公じゃないじゃないですか。 しかし!!そんなヤな主人公にも転機が。敵の強化人間フォウとの出会いです。 出会って速攻で香港でデートして、実は敵で、何とかしてでも助けようとしたのに、最期はカミーユを凶弾からかばって死んでしまいます。 この悲恋を経て、いつの間にかカミーユも主人公らしく成長していきましたよね。 どこかのシスコンとは経緯は一緒でも結果は大違いですね。 私も、最初は大嫌いなキャラでしたが、いつの間にか、主人公として認めていたのでした。 そして、物語を暗くする要因として、挙げられるのは、終盤どころか、序盤からバタバタ人が死にまくる富野テイスト。 カミーユの両親は、息子よろしくヤな奴だったので、たいして気にも留めませんが、ロベルトの死は、意外というか、「え?もう死ぬの!?」という勢いです。 特徴が薄い髪と「アメリア」だけのカクリコンはまだしも、ライラはもうちょっと活躍して欲しかったですよね。 ブランは眉毛もキャラも「アッシマーがぁ!!」も濃いのに、すぐ死に、ジャマイカンも声だけ目立って謀殺されちゃいました。 終盤では、言うまでもなく死人のオンパレードです。ここまで生存率の低いガンダムもないでしょう。 アーガマクルーとカラバ、アクシズ以外はほぼ全滅ですよ。 さて、暗いところばかり挙げていけばキリがないので、ここからは、「Z」の魅力に迫っていきましょう。 キャラクターでいえば、もちろん、クワトロことシャアですよね。 「赤い彗星」の頃とは違い、無敵でもなければ一匹狼でもない中間管理職。 さらに反抗期のカミーユを抱えた序盤の彼は、まさに苦労人。中盤以降も、いつ正体を公にしようかと散々悩んだあげく、最後はカミーユに促されて正体を明かすというヘタレっぷり。 終盤では、ハマーンの登場により、女性関係にも悩みました。「やっべ、元カノじゃん」みたいな。もしレコアとできてたら、気マズさ大爆発でしたよね。 惜しい! そう、シャアの中でも最も人間臭い頃でした。 そんな彼が好きです。完璧で最強な戦士より、強い割りに悩みが多い人間の方が魅力的だとは思いませんか。 見た目は厳ついオッサンなのに、心は少年のように純朴なヘンケン艦長。しかもケーキが大好きな甘党ですよ、彼。 カミーユとフォウの恋よりも、応援したくなるような片思いでした。 頑張っても頑張っても、ニュータイプという超えられない壁に阻まれたジェリドも応援したくなる可哀想キャラでした。 おまけに、カミーユと同様、親友やら恋人やら、大事な人を次々と殺されるし。 「俺はお前ほど人を殺しちゃいないぜ!!」おっしゃる通りです。 彼を主人公にしても、物語は成り立ちそうと思いましたが、最後は爆発に巻き込まれるというマヌケな最期だったので、考え直します。 出番は少なかったものの、その圧倒的なツンデレを駆使して高い人気を誇るハマーン様。呼び捨ては厳禁なのですよ。 自分を捨てたシャアを憎んでいるフリをしていても、心のどこかで未だ「帰ってきて欲しい」と望む姿は、まさにツンデレ!! 初代では、ヘタレなカイも、ジャーナリストになって見違えるほどにカッコ良くなりました。 おまけに、ガンダムエースでは主役まで張っているではありませんか!! そして、あれ…?Zでは、意外と活躍の場がないのですね、万年単身赴任中のブライトさんは。 そして、ガンダムで忘れようにも無視できないのが、MSです。 後半から登場のZガンダムは、シャープな造形で未だに高い人気を誇っております。 百式が主役機よりも目立ち人気が高かったのは、スマートなボディと流麗な脚線美やカラーリングだけでなく「シャア専用」だったからというのは言うまでもありませんね。 美しいといえば、流曲線が大変見目麗しいキュベレイも忘れてはなりません。 去年のガンダムTOYSでも異様な盛り上がりをみせたアッシマー。劇場版第1作目公開前後は、プラモ、MIA、HCMproの3機をガッシャガッシャ弄り倒したのは記憶に新しいかと。 そして、関節がユルユルになって、「アッシマーがぁぁぁ!!」と叫んだのは私だけではありますまい。 アッシマー、ガブスレイ、ガルバルディβは、劇場版にて新設定が設けられましたね。 ガルバルディのビームサーベルの収納位置には、地味に度肝を抜かれました。 そして、劇場版で友情出演を果たしたGMクウェル。動く姿も拝見したかったです。 未だ映像メディアでの戦闘記録はナシ。でもいいじゃないか。「A.O.Z.」では主役機なんだから。素体だけど。 バウンドドックも、耳がラブリーで、可愛かったですよね。 劇場版ではメタスに出番を奪われたゲルググが残念で仕方がありません。 そして、忘れがちな前期主役機ガンダムMk-II。次々と繰り出されるヘンテコMS相手に、特殊能力に頼らないスタンダードな戦闘スタイルでグリプス戦役と第1次ネオジオン戦争の2年間を戦い抜いたその戦跡には、敬意を表します。 っていうか、私の一番好きな主役ガンダムですし。 主役機なのに、初代のようなヒーロー色の無い微妙さと、中盤では既に旧型なのが魅力かと。 スーパーガンダム?やめてよ、そんな無粋なの。 ただ、メカデザイナーが複数参加したためか、非常にまとまりが無いのは否めませんでした。デザインが良過ぎただけあって残念です。 TV版と劇場版では、かなりストーリーが変わってきます。 まず、アーガマはアンマンに寄港しないので、ウォンさんの修正が入りません。 おまけに、ハロの登場の経緯が唐突。 30バンチに寄らないので、ライラが多少長生きしちゃいます。いいことです。 ダカールの演説も無いので、世論を味方につけたかどうかが曖昧です。 ロザミアがまったくカミーユと絡まずに、生死さえはっきりしないまま終わります。 多分死んでないはずなのですが、最後、霊体っぽく登場したのは、どういうことなのさ。カミーユと一切絡んでないのに。 そして、クライマックス以上に物議を呼んだキリマンジャロ攻略戦総カット。 これによって、フォウは本当に第2部でちょこっと出てきて死んだことになります。 きっと、クライマックスのハッピーエンドに合わせて、悲劇色を抑えた結果なのでしょうか。 そう、そしてクライマックスですよ。詳しくは見てのお楽しみですが、「ZZ」に繋がらなくなってしまいました。どうすんのよ!? あと、サエグサがやたら五月蝿いのも特徴的です。 ストーリーとは関係ないのですが、かなりのキャストが変わってしまっています。 このことに関しては、あまり深く追求すると、作品批判にもなりかねないので、割愛させていただきますが、やっぱりフォウは島津さんじゃないと…と思います。 TV版、劇場版と、両方観るのがベストですが、ここでポイントなのが、見る順番。 是非、TVを先に観た後で劇場版をお楽しみくださいね! ![]() ■TV版BOX全巻セット 価格:\40,950(税込) 特典:BOX付 状態:美品 収録時間:約1,218分(全50話+映像特典) ![]() ■劇場版全巻セット 価格:\14,175(税込) 特典:特典ディスク 状態:美品 収録時間:約375分(全3作品)
(担当 阿部)
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まんだらけ 小倉店(詳しい店舗地図はこちら)
〒802-0001 福岡県北九州市小倉北区浅野2-14-5 あるあるシティー 4F
TEL 093-512-1777 / e-mail kokura@mandarake.co.jp
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