まんだらけ渋谷店アブノーマルを少々

何やら血生臭い事件が世間を騒がしていますね。
朝っぱらテレビから聞こえてくるニュースからは溢れ出す猟奇、こりゃ逸してるぜ常軌、お前のココロきっと病気、取り戻せよ正気！
思わず社会派的なライム踏んじゃいました。アイラブヒップホップ。

そんな時に声に出して読みたくない、いや声に出さなくとも読んだらきっと百倍は落ち込むであろう作品をご紹介。

『飛び出す妄想』（駕籠真太郎/久保書店）

まぁ、駕籠センセのアブノーマルっぷりは今さら説明するまでもないのですが、この本はその頭脳に渦巻く妄想をマンが、イラストなどの平面媒体に留まらず、
立体造形化されたジオラマやガシャポン(イヤなガシャポンだ)に至るまで、まさに飛び出した妄想の数々がこれでもかと言うくらい紙上に展開！
彦摩呂風に言うならば、「もはや駕籠センセの妄想満漢全席や～！」ってなもんです。
う○こ、流血や拷問用器具など、多少のエログロはもはや定番としても、少女の薔薇薔薇(←あえて漢字をあててみました)フィギュアなんかは
やっぱり今は特に目を背けたくなります。こう考えるとまだまだ自分はノーマルな人間なんだなと実感。安心したりちょっとがっかりしたり。

しかし一見反社会的、猟奇的な妄想ですらアートにしてしまうのがカゴシン流なのです。
アブノーマルな気分になった時、駕籠ワールドを一度覗いてみましょう。
ハンパじゃない、生半可じゃない、とてもじゃないけど自分を投影しきれない世界。
そうやって正気な自分をキープするのも効果的な見方かも。
ただくれぐれも心臓の弱い方は注意が必要ですよ、奥さん！

どーですか、お客さんッ！

ニューウェーブコーナーにて。

(担当清水)