和菓子屋の息子から不遇の失業時代(この時代の回想的文章が個人的には一番好き)、ヒッチコックマガジン編集長、TV黄金時代の売れっ子構成作家(ゲバゲバ90分のネーミングは小林氏)、 芸能・映画・音楽・小説など文化風俗全般のコラムニスト、児童書「オヨヨ」シリーズをはじめ純文学・エンターテイメント小説の人気作家として文科系男子あこがれの的でありつづける小林信彦の初期コラム作品集を入荷しました。 ほかに再録済みの文章も多いですが、校正済みの段階で小林信彦自身が頭がいたくなり目がチカチカし「シャレがキツイ」と思ったという津野海太郎・平野甲賀の斬新なエディトリアルデザイン (コラムや解説や対談やコントなどをゴッチャに混ぜ活字の大きさやレイアウトも4段組をまぜこむなど変則的に構成した、同じスタッフによる「ワンダーランド」のような本づくり)がこの単行本の大きな魅力です。 「これからサブ・カルチャアの本をだしてゆきたい、と昌文社の人が、私のまえに表れたのは1970年秋で、 そのころから、物分りのいい若い人たち(「やっぱり志ん生が最高」「映画を観るならB級映画」etc)が多くなり、私はかえって、白けてしまった。」 サブカルチャア系コラムで右にでるもののいない最高の書き手だった著者がそれに白ける以前の作品集をこの機会にどうぞ。 今年の夏の新店舗、記憶ではほかにも昌文社ヴァラエティブックいろいろ販売中です。 「東京のロビンソン・クルーソー」74年 初 イラスト=小林泰彦・赤塚不二雄 ブックデザイン平野甲賀 \10500 「東京のドン・キホーテ」76年 初帯 イラスト=小林泰彦・和田誠 ブックデザイン平野甲賀 \10500
(担当 にのみや)
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