ローバジェットなのはいわずもがな。 そこを脚本と現場処理で何とかするのが まさしくPプロの真骨頂です。 しかし、それだけではなんともならない面が あるのも事実。 たとえば美術。 曰く「垢抜けない」。 「宇宙猿人ゴリ」が番組モチーフに「公害」を選んだのは、 このウイークポイントを隠す最良の手段でした。 洗練の対極にあるバッドテイスト溢れる公害怪獣達は、 70年代という時代の権化でもあり、 一流ブランドの「タッコング」や「アーストロン」よりも 子供たちの心を鷲づかみにしたものでした。 しかし。 番組は「宇宙猿人ゴリ対スペクトルマン」へ。 「公害」という基幹テーマは無くなり、 「単なる怪獣」を描かなければならなくなりました。 ファーストエピソードこそ 「ギラギンド&ズノウ星人」という飛び道具中の飛び道具を披露しますが、 回を追うごとにどんどんパワーダウン。 末期には「ガマ怪獣」「犬怪獣」「コンピュータ怪獣」と ネーミングすら放棄してしまいます。 さて、そこで「バロンザウルス」。 公害怪獣の慙愧クルマニクラスの露払いとしてのみ 存在する彼には、身体的特徴にはなんら必然性がありません。 問われるのは「センス」のみ。 それでも、シリーズ中ではそこそこのまとまりを見せており、 改造怪獣でありながら、比較的印象の強い存在と言えるでしょう。 現在に至るまで、唯一のバロンザウルス商品である マスダヤSTソフビは、「ミドロン」や「ゼロン」とは 明らかに別の原型師の仕事で、丸太のような指の表現など、 恐らく「ダストマン」と同じ原型師ではないかと思われます。 肉厚はうすく、手触りは何処と無くエレックスなどの新マルサン怪獣を 思わせます。 現在の視点ではどう見ても「カッコ悪い」マスダヤ・バロンザウルス。 しかし彼は視聴率18%を記録した、昭和46年の紛れも無いスター。 B級ならではの魅力を、ご堪能下さい。
(担当 佐光)
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