まんだらけ小倉店 1F ライトノベル普及委員会その2 「DDD」

小倉店からライトノベルの地位向上を高らかに謳うこのコーナー（嘘）、今回もオススメの作品を紹介します。

今回紹介するのは奈須きのこ「DDD」です。
上で冗談っぽく「ライトノベルの地位向上」なんて言いましたが、多分、講談社BOXの編集長・太田さんは本気で思っているでしょうね。
その熱さが、ラノベ好きとしては、嬉しいような、ちょっと引くような（笑）。

奈須きのこといえば「月姫」や「Fate」、「空の境界」なわけですが、これだけ「語られる」べきポジションに居る割には、意外に素顔の見えてこない人です。
作品数がまだ少ないこともあるでしょうが（「DDD」が商業小説としては2作品目、「最初から商業としての小説」なら実質デビュー作です）

奈須きのこの作風を表現する時、「アクが強い」「読み手を選ぶ」という言葉が使われることが多いですが、よく読むとそんなことはないと思います。
「DDD」はもちろんのこと、「月姫」や「Fate」も、内容は極めてストレートなバトルものであったり、サスペンスであったり、ボーイミーツガールであったりします。
作中に造語や独自の設定がやたらと多いのも、この人に限った話ではないですし。

ただ、作品の中で超常現象が起こったり、バトルが起こったりすることに対して、拒絶反応がほとんどない、という点においては、確かにこの「空気」を共有できる世代、あるいは感性に、受け入れられやすい作風かもしれません。

基本的にバトルものの「DDD」ですが、そこはあの講談社ノベルズを親本とする講談社BOX。作者自身も新本格ファンということもあり、ミステリ的要素もたっぷり入ってます。

お買い求めの際は、是非まんだらけ小倉店へお越し下さい。

※掲載商品は店頭でも販売致しております。売り切れる場合もございますので予めご了承ください。

(担当有冨)