A5サイズハードカバー箱付のシリーズでも発売していますが、新書サイズのこちらがオリジナル。 この時期の造本の特徴からワレのあるものや紙が茶色くヤケているものが多いのですが、 比較的コンディションが良いのでご紹介させていただきました。 \15,750(税込) 僕が初めて「巨人の星」を読んだのは比較的最近です。はっきり言って星飛雄馬は梶原作品の中でも異端だと思います。 スポーツ全般見ないので、ディテールうんぬんはさっぱりわかりません。 ただ、随所に見え隠れする苦闘の跡が生々しく誌面から血がたれてくるような錯覚に襲われます。 連載を続ければ続けるだけ増していく梶原一騎の創作の苦痛。そして、投げれば投げるだけ確実に破滅に近づく飛雄馬の左腕。 この異端とも言える実直な主人公が梶原作品の中でもより純度の高い存在として成立しているのは、 この苦痛が無意識のうちに星飛雄馬に投影されているからではないでしょうか。 梶原一騎を続ければ続けるだけ増していく苦痛、貫けば貫くだけ近づく破滅を知りながら最期を迎えるのは、 高森朝樹がいかに真摯に梶原一騎と向き合ったかを示しているように思えてなりません。
(担当 國沢)
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