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『週刊少女コミック』 直筆イラスト?それももちろんあります。 ただ、少女レトロ一ファンとして私が考える最終到達点は「連載当時の掲載雑誌」。 単行本ではコマ絵が綺麗に描き直しが行なわれ、雑誌掲載時よりコマが増えたりページが描き足されたりすることも多い。これは単行本のメリット。 ただ裏を返せば…初出の雑誌版が真のオリジナル版とも言えるのです。 雑誌の良いところとして一般的に
そして。この作品も例外ではありません。 少女漫画の金字塔である萩尾望都「トーマの心臓」。 今回お出しするのは「トーマの心臓」連載全33回分の掲載雑誌『週刊少女コミック』 1974年・19号〜52号の33冊セットとなります。 「トーマの心臓」といえば、全連載分の計33枚の扉絵生原稿は当時、読者に全て誌上プレゼントされた逸話は有名。 つまり。出版社にも萩尾さんの手元にも原稿はない上、当時はデジタルで原稿を保存しておくこと不可能。 それを考えるとおそらく「萩尾望都 パーフェクトセレクション」の扉絵はこの雑誌を原本として再現した、ということになります。 (33枚のイラストはその「パーフェクトセレクション」の他に徳間書店刊「萩尾望都の世界」で見ることは可能) 萩尾さん関連の主なページ・単行本との比較一覧(単行本と比較する場合、小学館文庫『トーマの心臓』を定本としています。作品名のないイラストは特定の作品のイラストではなくオリジナルイラスト。)21号…「トーマの心臓」巻頭カラーピンナップ、連載開始。 24号…巻頭カラーピンナップ「ポーの一族」、扉絵原画読者プレゼント告知コマ有り(単行本には未収録) 25/26合併号…巻頭カラーイラスト「デラックスヒットソングアルバム」 29号…カラーイラストピンナップ 30号…文庫版に雑誌版にはない追加ページ1Pあり(文庫P143が該当箇所) 31号…コマ上にあらすじ紹介イラスト有り(文庫、単行本には無し) 雑誌P144〜147にかけて文庫とコマ配置が異なっています。 32号…「トーマの心臓」雑誌表紙。丸々1頁無し(文庫版で追加ページあり) 36号…コマ上にあらすじ紹介イラスト有り(31号のイラストとは異なります。文庫、単行本には無し) 37号…大島・萩尾・市川・牧野巻頭ピンナップ「夏の思い出イラスト集」 46号…「トーマの心臓」高橋亮子「つらいぜ!ボクちゃん」のWカラーイラストページ (裏も「トーマの心臓」イラスト) 47号…文庫版に雑誌版にはない追加ページ1Pあり(文庫版P380が該当箇所) 48号…萩尾・大島巻頭カラーピンナップ「ヒットソングアルバム」 51号…巻頭カラーピンナップ1P 52号…「トーマの心臓」最終回 以上です。(細かくチェックしたつもりですが抜け落ちがありましたらすみません。) これらはおそらくどんな小さなことでもほとんどが他のどの単行本でもお目にかかることのできない「トーマの心臓」と萩尾さんの軌跡。 雑誌ならではの、連載当時の雑誌でしか味わえない「トーマの心臓」の究極の贅沢な味わい方ではないでしょうか? 萩尾さんファンの方ならこの至高の喜びをわかっていただけるはず。 萩尾さん以外の主なカラーページ・連載、一覧★23号…竹宮恵子・市川みさこ巻頭カラーピンナップ(母のカード)、大島弓子・竹宮恵子らイラストカラーピンナップ「フィンガー5ヒット曲イラスト集 33号…竹宮恵子カラーピンナップ「サマーヒットソング集」 34号…大島弓子カラーピンナップ「サマーヒットソング集」、大島弓子「地球征服」(4P、単行本未収録作品) 38号…竹宮恵子「ファラオの墓」連載開始(表紙、巻頭カラー10P) 39号…竹宮恵子「ファラオの墓」巻頭カラー8P 40号…大島弓子巻頭カラーピンナップ 42号…竹宮恵子「ファラオの墓」表紙 44号…竹宮恵子「ファラオの墓」巻頭カラー8P 45号…「ファラオの墓」「トーマの心臓」ミニシール 46号…西谷祥子「北斗という名のひと」連載開始(巻頭カラー8P) 47号…竹宮恵子「ファラオの墓」表紙 48号…竹宮恵子「ファラオの墓」巻頭カラー10P 50号…楳図かずお「洗礼」連載開始(巻頭カラー8P) 51号…楳図かずお「洗礼」(巻頭カラー8P) そして。この33冊セットでもう一つ注目していただきたいのは竹宮恵子さんの初期の代表作「ファラオの墓」の記念すべき連載開始年であるといこと。 竹宮さんの大ヒット作であり、後に同誌であの「風と木の詩」を連載する足がけともなったターニングポイント的作品。 読者アンケートで常に上位を取り続けたというその人気ぶりは表紙、巻頭カラーの圧倒的な採用率の多さからも窺い知ることができますが、 それも「雑誌」だからこそ得られる貴重な情報の一つ。 大島弓子さんの単行本未収録ショート作品「地球征服」掲載号もあります。 雑誌には漫画作品だけではありません。 広告があり、読者のページがあり、当時の人気のアイドルの記事があり・・・・・・雑誌の匂いと手触りその全てで少女漫画の大きな転換期となった時代・1974年を感じていただきたいのです。 いつも使ってしまいがちな「滅多に入荷の無い」レベルではありません。 まんだらけ以外でこのセットを組むのは不可能だという絶対の自信あり。 なんてなんて夢のようなセットでしょう。 少女漫画への憧れを凝縮した唯一無二なお品。 なお、状態の詳細、お値段は担当までお電話にてお問い合わせをお願い致します。
(担当 神原)
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