世間一般の有川氏の印象としては、現在アニメ放送中の図書館戦争のインパクトもあり、自衛隊や、戦争、銃撃戦など男らしい題材で小説を書かれていることが多いので、明るく力強い印象が強いのではないでしょうか。 そんな有川氏のもうひとつの顔。 女性作家らしい繊細さを前面に押し出したのが、他でもないデビュー作である『塩の街』です。 身体が塩化していく病・塩害で荒みきった日本。 そんな日本・東京でささやかに生きる一組の若い男女が、塩害によって人生を変えられた様々な人々と毎日の中で出逢っていく物語。 作品の舞台が塩で積雪地帯のように荒廃した東京であるためか、描かれるささやかな人間模様すら色濃く輝いて見えるのがとても良いです。 日々のささやかな幸せは無駄の無い背景からが一番鮮やかに映るというのをこの作品で思い知りました。 いやはや、完敗です。 また、デビュー作自体は電撃文庫での刊行でしたが再び時を経て発売されたハードカバーの単行本ではさらに加筆・修正が加えられているので見た目も中身も、重厚な有川ワールドに再び浸れますよ!
(担当 佐藤ま)
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