問 「神仙界に結縁(けちえん)するには何うすればよいのですか」
答 「正しき仙縁は求めて得られるものではなく、また遁(のが)れやうとして遁れられるものでもありません」
問 「自らの意思では獲得出来ないといふのですね」
答 「いや必ずしもさうではありません。仙界に憧憬を抱き、仙縁を希求することが既に仙縁のあらはれともいへますから」
問 「では愚生(わたくし)には仙縁があるといふことになるのでせうか」
答 「さうですね、さういふ質問をするといふことは既に仙縁を有してゐる証憑です」
問 「他にも仙縁者はたくさんゐますか」
答 「たくさんかどうかわかりませんが、ゐますよ。ほとんどが無自覚ですが」
問 「無自覚なんですか」
答 「さうです。たとへば先日ある神仙道の稀覯書が入荷しましたが、それがワタクシの手元に来るまでに幾人かの手を経由してゐるワケです。その過程に関はった人は全て仙縁があるといへますが、皆無自覚です。まさか自分が神仙界の縁者とは思ってもゐないでせう」
問 「内容も知らずに書籍を扱っただけで、触れただけで仙縁が生じるといふのですか」
答 「さうです。より正確に云へばもともと縁があったから扱ふことになったといふべきかも知れませんが」
問 「さういふ人たちはどうなるのです」
答 「さァ、関はりの度合ひにもよるでせうが、恐らくは死後仙界に棲むのでせう。
或ひは人間界に堕ちる前は仙界の住人だったのかも知れません。まァ一律にはいへませんよ、マチマチです。
先日なんてワタクシが会社で某仙書に添付された『●●嶽神界』の秘図を拝観してゐたとろにたまたま別のスタッフが通りがかって『何それ』と聞いてきたので説明したなんてことがありましたが、さうすると彼は●●嶽系神仙界の縁者といふことになります。
他にも五台山麓出身で潮江天満宮にも親しいスタッフがTOY関係にもゐることが発覚したりして、本人はまったく興味はないやうですが色々と面白いです。
仙人の一面である享楽的で厭世的な気風を考へればナルホド「まんらだけ」には神仙の道骨を有するものがゐてもヲカシクないワケで会社自体ある種の仙窟の趣きがあるのかも知れませんな」
問 「それは考へ過ぎでは」
答 「さう思ふのは『縁』の凄まじさを知らぬからです。
まァ折角ですから学研の『神仙道の本』でも虚心に拝読して自身の仙縁といふものをぢっくりと沈思してみてくださいな。
公刊物だからと云って見損なっては不可ませんよ、これは凄い本なんですからね」
了
(担当 山口ケン)
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