2009/6/17 21:00掲載
まんだらけ 中野店 4F 大予言

「あの事件」の闇


A「まもなく15年になるけど、オウム事件といふものがあったね」

B「ありましたね、しかし、あっといふ間に15年も経ちましたか」

A「ぼかァサリン事件の日、現地近くにゐてね、築地本願寺の前で人々が斃れてゐたのを目撃したんだ。しかし、なんとなく自転車で通りの反対側を通過しただけだから何が起こってるのか判らなかったし、そんな大変なことが起きてるとも思はないまゝ当時棲んでた下宿に帰ったら、テレビで大変なことになってゐた。そのときは確かすぐにサリンとは云ってなかったと思ったが、その時の感想として『こんなことして何の意味があるのだらう』と異常な感じがしたな。そんですぐにこんな意味のないことをやるのはカルトだらうと予測がついたんだ」

B「ぢゃァオウムの仕業とわかりましたか」

A「いや、オウムといふことまでは判らなかった。あとから判ったことだけどその年の正月にすでにオウム施設周辺でサリンの残留物発見などとマスコミに報道されてゐたんだね。だから注視してゐる人だったらスグにピンと来ただらうけど、全然そんなことを知らなかった」

B「ぢゃァあとでオウムの犯行だったと報道されたときにヤッパリと思ひました?」

A「う〜ん、でもちょっとピンと来なかったかな。意味がわからなかったからね。強制捜査の直前だったなんてことも当時は知らないワケだし、合理的に考へればわざわざ弾圧を招くやうなことをするメリットはないワケだし。それとね、3月31日の事件当日から数日間は丹念にマスコミの報道を注意深く見てゐたんだけど、色々情報が錯綜してゐてね、すぐにオウムだらうといふ確信は得られなかったな」

B「情報が錯綜してたんですか」

A「有名な『小伝馬町の男』を含めて、犯人も一緒にサリン中毒になって病院に搬送中といふ情報が複数あったんだね、あとでマチガヒだったといふことになったけど」

B「小伝馬町の男?何ですかそれは」

A「興味があればネットで調べればスグに出てきますよ。なんであれ、僕があの頃毎朝使用してゐた地下鉄日比谷線内でテロが発生して死者が出たといふこともあるけど、事件に対する妙に生々しい感触があって、それがその後、警察・マスコミ・裁判で明らかにされた真相を聞いてもシックリこないといふか……モヤモヤは晴れないままですね」

B「ふ〜ん、すると貴郎はオウムが犯人ぢゃない、と云ひたいのですか?」

A「いや、さうは云はない。ただ「オウムだけぢゃない」とは云へると思ふのです」

B「さうすると追求を免れてゐる部分があるといふことでせうか」

A「恐らくはさうですね」

B「日本の裁判制度上そんなことは有り得ないでせう。裁判所が見逃すワケがない」

A「戦後の日本の裁判所はただ云はれたことを審理するだけですから、主張されてないことについてはヲカシイなと思っても追求は出来ないのです。だから検察が起訴しない事項については調べやうがないのですよ」

B「さうなんですか」

A「あるオウム関連事件で検察の追及があまりにもヌルいので、裁判所が判決文でクレームをつけたといふことがありました。これは異例のことですが、だからと云って裁判所はさういふ命令は出来ないし、検察警察がそれに従ふ義務はないワケで、結局真相はウヤムヤなままです」

B「しかし検察にわざわざ起訴しない理由があるでせうかね」

A「たとへばですよ、かりに起訴した相手が外国の諜報員だったりしたら、国際問題に発展するワケです。さういふ大問題は国家中枢の決定事項ですから、検察だけで決められないワケです。法的には検察の判断のみで起訴することは出来ますが、事実上さういふことは出来ない」
B「オウム事件に外国の諜報機関が関はってるといふのですか?」

A「いや、「たとへば」の話です。つまり検察の起訴したものが全真相ではない、といふことですよ」

B「う〜ん、陰謀論くさいな」

A「陰謀論くさくても仕方ない。陰謀論イコール全部妄想だと機械的に割り切ってるとカンタンに公的機関にダマされますよ。公式見解といふのは無謬ではないのだから。逆に陰謀論に凝り固まると最終的には精神が崩壊しちゃいますけどね」

B「ぢゃァどっちもダメぢゃないですか」

A「中庸がいいんですよ。少なくとも一連のオウム事件については警察、マスコミ、裁判所の見解はどうも信用ならないやうです。一度お調べになればスグにヲカシイことには気づきますよ。な〜んで麻原の最側近だったI氏が捕まってないのか、とかね。ただ、興味本位や好奇心だけで首を突っ込むにはリスクが高すぎるやうですけど……」



(担当 山口ケン)

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