まんだらけ渋谷店ちょっとだけよ - まんだらけトピックス

昨日のピンク映画本に続きまして、本日は同じく昭和に隆盛を誇ったエロ娯楽のもう一方の雄、ストリップ本をご紹介。

ストリップと言えば現在浅草の老舗劇場への某タレントの出演でマスコミを賑わせていますが、それまでは年々進む劇場の減少に加え拍車をかけるように次々と飛び込んでくる暗いニュースと、もはや時代の流れに取り残され風前の灯然とした雰囲気に包まれていた業界。

そんな中にあっての先述の老舗劇場による“大博打”は多少のスキャンダル要素を含みながらも、一般客を連日大挙として劇場に呼び寄せたという意味では歴史的快挙といってもいいでしょう。

『狂乱裸舞　ＴＨＥ　ＳＴＲＩＰ　マル秘ストリップ劇場潜入激写!!』特価６，３００円

この本はストリップがれっきとしたエロ娯楽として大衆に人気であった頃の劇場の臨場感をそのままに激写した豪華64ページオールカラー写真集。
うれしそうにステージに身を乗り出すお客の姿が微笑ましい。

ひとつ残念なのが文章はもとより撮影時期や劇場、踊り子さんなどのクレジットがないので資料的な価値を半減させてしまっている点。
手がかりとしてステージ脇に見える「～ス座」の文字から、若き日のビートたけし氏をはじめとする多くの芸人を輩出したフ○ンス座系列である（もしかしたらそのまま浅草？）であろうと推測されるくらい。

ピンク映画を「ピンク」の部分ではなく「映画」作品として分け隔てなく鑑賞するファンがいるのと同じようにストリップもその他の演芸、演劇などと同じようにライブパフォーマンスとして鑑賞しうるれっきとした“芸能”（くれぐれも“芸術”ではなく！）。

どーですか、お客さんッ!!

記憶コーナーにて。

(担当清水）