松屋銀座で「99歳の細密画家〜プチファーブル・熊田千佳慕展」展がはじまったばかりの13日。
98歳の日本最高の昆虫画家、千佳慕先生が亡くなられました。
優しい眼差しでまるで生きているように丁寧に描いた作品の数々は、絵本や児童 書を通して昆虫好きの元子供たちの思い出の中に今も生きつづけている、そんな 特別な仕事を残した人です。
千佳慕のことを知らない古本ファンの方も、例えば写真集のコレクターに有名な 木村伊兵衛の初期ワークスである早大の卒業アルバムや雑誌のコレクターに有名 な軍国日本の海外向けヴィジュアル雑誌「FRONT」のレイアウトをしている熊田 五郎名義での仕事はご存知かもしれません。でもやはり昆虫の仕事が私は大好き です。
ペンネーム通りの千人の佳人から慕われるよーな人柄と、一冊の本に何年もかけ てゆっくりじっくり取り組む仕事のスタイル(=貧乏で苦労したそうです)は多 くのファンのあこがれでもあります。千佳慕や熊谷守一のように自宅の庭で日が な動植物を眺めて暮らすのが夢、という方も昆虫ファンには多いのでは?
現在中野店では
・小学館の育児絵本42 「おやゆびひめ」絵 熊田千佳慕 1966年 \4725
・講談社版世界名作童話全集9 「ふしぎの國のアリス」昭和27年再販 絵 熊田五郎 \3675(カバ小破れ、ページ小ヤブレ、全体的にツカレ)
の2冊しか在庫がございません。
熊田千佳慕の本の買取、他店に負けません!ぜひお譲りくださいませ。
(担当 二宮)
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