まんだらけ渋谷店渋谷店・記憶×大予言 2010年に刊行された新刊たち

ここ最近天候悪いですが、渋谷店色々入荷していますよ。

ジョルダーノ・ブルーノとヘルメス教の伝統
フランセス・イエイツ：著
工作舎
￥7350

コペルニクス説を擁護して火刑に処せられたジョルダーノ・ブルーノ。
その氏の放浪の足跡を辿りながら、ルネサンスに隠されたヘルメス教と魔術的世界観を解き明かした著。
イエイツの代表作にして、20世紀後半になされたルネサンス期研究全体の中でも、E・ヴィントの「ルネサンスの異教秘儀」と並ぶ名著でもあります。
こちらは2010年の5月に刊行されたばかりの新刊本。定価は10500円(税込)です。
さすがは工作舎といったところ。

ユイスマンスとオカルティズム
大野英士
新評論
￥3675

作家、J＝K・ユイスマス。
その氏の「さかしま」は、フランス文学や怪奇幻想文学お好きな方ならば一度は目にしたことがことがあるタイトルだと思います。
ですがそのユイスマンスが後年「神秘主義」作家に転身していたことはご存知でしょうか。
謎が多い作家ユイスマンスの足跡を辿って、当時から現在までの神秘主義やオカルティズムの在り方を見つめる。
それを可能としたのが本書。
発行は2010年の3月。定価は5985円(税込）

中世の幽霊
ジャン＝クロード・シュミット
みすず書房
￥4200

フランスの歴史家、ジャン＝クロード・シュミッの著作。
「死者たちの帰還」をめぐる「歴史」をくっきりと描き出し、当時<抑圧>されていた「幽霊」論をさまざまな驚異譚や幽霊譚、そして残された図像を引用し解読した作品となっています。
2010年2月発行。定価は6300円(税込)

(担当三次)