あっという間に某這い寄る混沌さんを筆頭に邪神たちはテレビの人気者になってしまった感があります。
とはいえ、もともと「クトゥルフ神話」は日本で根強い人気のあった作品群で、青心社等の出版社から翻訳が出ているだけでなくホビージャパン社のTRPG、ムックなど数多く出版されています。
そんな「クトゥルフ神話」大好きな日本人なのですが、「クトゥルフ神話」テーマの作品、となると数が限られてきます。
名前の出しやすい邪神達が1要素として作品に登場する、ということは多くあっても「クトゥルフ神話」をメインにドッシリとすえた本格的な作品は意外と多くないのが実情です。
それは「クトゥルフ神話」作品に多く見られる独特の陰鬱さ、ねちっこい描写、誰も助けに来ない孤独感といったものが絵や漫画を通して表現するのは難しいからかもしれません。
それでもノベルゲームの中では「クトゥルフ神話」というテーマに真っ向から勝負、もしくは調理した名作も存在するのもまた事実です。
というわけで今回紹介する後藤寿庵先生の「アリシア・Y」も「クトゥルフ神話」に真っ向から挑んだ漫画作品になります。
発行は1994年。TRPGなどで「クトゥルフ神話」が人々に知られてきた時代です。
肝心の中身は、「クトゥルフ神話」の要素を散りばめた伝奇アクションと言った趣。
クトゥルーやニャルラトホテプ、ランドルフ・カーター、輝くトラペゾヘドロン等「クトゥルフ神話」を見知った人なら誰でも知っている要素がこれでもかと満載されています。つまりはこの作品は小説などで「クトゥルフ神話」に触れてもっと「クトゥルフ神話」を見知りたい、深く知りたいという人に向けた漫画なのです。
特に「クトゥルー神話」という割には本人に出番のないクトゥルーの出番が大目なのもこの漫画の見所。
同じくクトゥルー神話に真っ向から挑んだ漫画、矢野健太郎先生の「邪神伝説シリーズ」でもクトゥルーの出番はそこまで多くなく(完全ギャグの番外短編では主人公でしたが)最近の「伴天連XX」でも子分のダゴン、友達(?)のニャルラトホテプは出ても、当のクトゥルフは出番なしの状態でした。
また主人公のアリシアは漫画らしく強力な能力を持った女性主人公。「クトゥルフ神話作品」の多くでは邪神やその眷属の恐怖に触れ、発狂もしくは失踪、死亡などの展開が多くあるわけですが、漫画らしく邪神やその崇拝者に立ち向かうアリシアはまさに和製漫画「クトゥルフ神話」といった趣で大変面白いです。
当作品の続編がムック「クトゥルフ・ダークナビゲーション」にて掲載されていましたがそれはまた、別のお話…。
そんな「アリシア・Y」ですが絶版の作品で入手のしづらい作品となっていましたが、クトゥルフが大盛り上がりの時期ということで準備することができました。
作品自体はデータ販売が行われている作品ではありますが、多くの「クトゥルフ神話」の主人公がそうであったように手に入らない書籍を自らの足と目を頼りに探し出すことに意味を見出している人も多くいると思い、そんな人のために今回ご用意いたしました。
是非この機会に手に入れてはいかがでしょうか?
また中野店ではクトゥルフ関連書籍を強化買取しておりますお持ちの方は是非買取所まで!
おまけに同じくクトゥルフ漫画の「伴天連XX」の紹介も載せておきます。こちらのほうもどうぞ…
この商品は本店IIのショーケースにて販売します。
(担当 黒田)
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