話は変わりますが、僕は山野一さんの漫画がスキで、それは何故かと言えば、そこに「ドン底」が描かれてるからです。登場人物たちのあまりの不幸っぷりに現実感が無くて笑う。その不幸が、描かれる「イヤさ」が、ありえないほどに行き過ぎてるからこそ、自分の境遇との比較の中で「イヤし」を発見出来るからではないか、と思うのです。「イヤさ」が「イヤし」に。
そんなワケで、「イヤさ」の極地へようこそ。
氏賀Y太さんの『真・現代猟奇伝』です。
女子高生コンクリート事件や妊婦に電話機を詰め込んだ、名古屋の妊婦切り裂き事件など、実際に起きた陰惨な事件をモチーフに、氏賀Y太が「氏賀漫画」を描いたもの。
氏賀Y太さんが描く漫画は、大体腕がボーンだったり、内蔵がビョーンだったり、なのですが、この本に掲載されている漫画はそうした「行き過ぎた描写」は形を潜め、限りなく「現実を連想させるもの」、となっています。
既存の「氏賀漫画」の描写が大好きな方にとっては物足りないところもあるかもしれませんが、僕は逆にその「現実感」がイヤで堪りませんでした。
(※担当は性癖・倫理観共にフツーなため、この漫画からイヤしは得られませんでした)
同様に女子高生コンクリート事件をモチーフにした漫画に、円山みやこさんの『蟲笛』という漫画がありますが、こちらは被害者女性の内面を主として描く作品になっています。こちらも合わせて読むと、より「イヤさ」を得られるのではないでしょうか。
こちらは本店II店頭の、ニューウェーブ系の棚にて販売しております。
こちらの商品は帯はございませんが、小口ヤケ・カバーイタミ等無く、良好な状態です。
こちらは8/17(土)より中野ブロードウェイ3F 本店II前ショケースにて販売致します。事前のお取り置き・電話での通信販売は致しかねますので、ご了承ください。
(担当 石田)
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