創作人形は1体完成するまでに膨大な手間と時間が掛かります。
そのため人形作家一本で暮らす人は数えるほどで、本業を持つ人がほとんどです。
そして終生作家活動を続けられる人は少なく、多くはいつの間にか消えて行きます。
こちらは2000年代前半に活動していたAyachit(あやひと)の作品です。
人形を作り始めて2体目で早くもビスクに移行。
ある程度の技術を身に付けるまでは粘土で製作するのが基本という考えが主流だったためこの大胆さは反響を呼びました。
しかしご覧いただけばお分かりいただけると思いますが、その強気さを裏付ける確かな実力を持っています。
Dolly Dolly vol.3でもベテラン作家を差し置いて大きく取り上げられました。
こちらはDolly Dollyに掲載されている人形のバージョン違いです。
様々な事情で作家は去っても美しい人形はいつまでも残ります。
名のある作家の作品だけが素晴らしいわけではありません。
付加価値ではなくそのものを愛でる審美眼をお持ちの方にコレクションに加えていただきたいです
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(担当 麻生)
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