親の転勤で初等部時代に通っていた学園を7年間離れていた心(表紙上)。
期限付きの転勤だった為、高等部に編入という形で戻ってきました。
7年前の特別な想い出と、大事な友達に会う為に…
初等部の時にこっそり抜け出してちゃんこに会っていた心の前に現れたお兄さん…
凄く優しくてちゃんこも可愛がってくれました。
これが心の初恋だったのです。あの時のどきどきが忘れられずに今も過ごしていました。
ちゃんこを見るとその時の事を思い出します。
初めての事に恐怖で身体が震える心。
保健医の柊は優しく声をかけてくれます。
頭を撫でられる感覚とこの笑顔、安心感。
この感じどこかで…懐かしい感覚が蘇ってきていました。
その姿を見て柊が「ちゃんこ」と呼ぶ…
この猫をちゃんこと呼んでいるのは僕とあのお兄さんだけのはず…
大事な想い出の場所に彼が先生として居たなんて。
予想もしなかった偶然の再会にドキドキが止まりません。。
また出会えたんだ…7年越しの想い!積極的に押しまくろう!
そう決心した心でしたが、あの日から柊は冷たくなりました。
あの日の話をしてみたものの覚えていないと言われてしまいます。
実は柊も覚えていて、今の教師と生徒という関係性を崩してはならないと必死に気持ちを抑えているのです。
7年前から止まっていたお互いの想いが、再会を経てまたゆっくり動き出そうとしています。
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