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「清く正しく模範的に」
そうしていれば俺は傷つかずに済む。

過去にゲイである事が周囲に知れて、何度も苦い経験をした教師・江里。

ずっといい顔しているのも疲れてしまい、フラストレーションが溜まりに溜まっていたある日7年前、教育実習生として通っていた学校の生徒だった本尾が教育実習生として赴任してきた。

彼も江里ど同じくゲイだった。
周囲に知られていじめにあっている所を目撃し、悪い事ではないと、今のままでいいと彼に諭した。まるで自分を見ているようだった。

本尾は変わらず、あの日向けてきた真っすぐな眼差しで江里を見つめてきた。

その変わらない表情に江里は我慢出来ず校内でありながらキスをしてしまう。

その瞬間を生徒に目撃されてしまい、写真をネタに本尾は脅されてしまうが、江里に励まされたあの日からありのままで生きようと心に誓っていた。
動じず、否定もせず真っすぐに生きる姿勢に生徒も江里も心を撃たれた。

このまま騒動は収束…かと思いきや、生徒が写真を誤って友人に送信してしまい、学校中に広まってしまう。

過去に別の学校で同僚とホテルに入る所を目撃され相手には拒まれてしまい、異動になってしまった江里。

また繰り返してしまうのかという気持ちと、再会出来たのにこんな形で終わりにしてしまうのか…彼を傷つけてしまうのかという気持ちで押し潰されそうになっていた。

「俺が追いかけたくなるくらい、超イイ男になれよ」この言葉を信じ、彼の背中を追いかけてきた本尾。
このまま二人の関係は終わり、江里はまた転勤になるのか。。

7年越しの言葉が現実になる瞬間に、きゅんとします。

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（担当久保木)