資料性博覧会04アフターレポート
アフターレポート&公式パンフレット通販開始
5月5日から、もうすぐ2週間経ちますが、イベントの残務処理も昨日くらいで一段落。 通常業務の合間にちょこちょこやってるので、ダラダラと延びてしまっていけません。
参加サークルの本の一部と04公式パンフレットを通販にアップしました。今回のパンフはけっこう自信作です。
サークル紹介&配置図などを見ながらのお買い物などどうでしょうか。
会場を大きくすれば?とか、ジャンル拡大という意見もいただきますが、ただ大きくするだけという選択肢はないですね。 薄めずに広げる方法とマイペースに先鋭化する方法があればやりたいです。
何か提案などあれば、お問い合わせを開けておきますので、そこからご意見いただければ!それでは、また来年。よろしくお願いいたします。
まず書いておかないといけないのは、今回の開催はサークル参加申込みと開催の間に、東日本大震災が発生したという事です。
同人活動の利点は時間に制約無く、納得いくまで追求して、個人レベルでしか追えないような丹念な調査を形にしていく。 それが商業媒体との一番の違いであり、それを凌駕する部分です。
さらに内部事情を話すと、今回の地震を受けて4月以降ブロードウェイの消防法がすごく厳しくなって、廊下にはみ出すことが一切出来なくなったために、 一部のサークルの方のスペースを15cmずつ短くなることをご了承いただいたりして、なんとか漕ぎ着けました。
強い信念の元に開催したというよりは、弱りきってたけどtwitterなんかで楽しみにしている方の発言が見えた事とかがリアルに励みになって踏ん張れた感じです。
参加サークルは、直参19、委託7。
第3回と比べると、直接参加で5サークル減。
当日は整理券は60番まで配布。
入場開始前には4Fから開始した列が2Fまで到達したとの事。
結果的に12:00開場時の第一陣が1時間ほどで引いた後、 14:00以降からほぼ満員の状態が続きそのまま閉会を迎えることが出来ました。 閉会時間の16:00までの一般参加者は約300名との報告が入っています。
イベント自体も今までで一番スムーズでしたし、 資料性博覧会の念願だった1箇所での開催も達成。 (※今までは会場が分散していたのです。) 併催イベントの読書会 (?) もうまく進行でき内容的にも充実した内容になったと思います。
ようやく即売会として成功っぽい感じがしました。参加者の方々には、本当に感謝いたします。
表向きの反省点としては、熱気で空調が効かなかったというくらいでしょうか。 (ちなみに閉会後はガンガンに効いていましたので、熱気がそれだけ凄かったという事)
まんだらけ中野店店舗スタッフには、会場として使用しているスペースに本来入っている膨大な数の箱と、 1t以上ある棚を移動させるのに多大なる協力をいただきました。
さらに、まる一日倉庫作業をストップさせてしまっているし、 箱を戻す際に配置がシャッフルしてしまったので2〜3日作業効率を落としてしまったのは申し訳なく思います。 場所の使用に理解いただくことが開催の可否になってくるので、今回最大の反省点です。
これまで5月と11月の年2回定期開催をしてきましたが、 秋はお休みをいただいて、次回開催は1年後の予定です。
膨大なテキスト量の本を毎回イベント合わせで作ってきていただいているサークルの方々の中には、 このイベントがスタートした2009年11月から約1年半ほぼノンストップで製作されている方もいらっしゃるはずです。 少し呼吸を整えて、また次回お会いしましょう。
「パンフレットの補足」
今回、パンフレットで「特撮資料系同人誌の現在」という特集記事を掲載しました。 現在までの特撮研究サークルを製作した本を時系列でまとめれば現在に繋がる何かが浮かび上がるのではないかと思いスタートした企画ですが、 この特集には裏テーマがあります。
私自身、過去に仮面ライダー電王が女性向け中心に盛り上がった時期に、 研究サークルは減少したという発言をした事があり、それに関してちゃんと検証する必要があるなと思っていました。 コミケカタログをすべてチェックし検証していく中でかなり特殊な事例が浮かび上がったのでご報告したいと思います。
※C20以前の参加サークルチェックはコミケット年鑑や当時の配置図を撮影した写真などを駆使しております。
特撮サークル自体の変遷は、特撮がジャンルコード上で独立する1989年C36で96SP。 其処から1999年まで約150SPほどだったのが、 2000年のC58〜C60にかけてクウガ女性向け中心に約550SPに増え、 2002年C62〜2003年C64にかけて龍騎女性向け中心に約750SPへ増加。 (この時、特撮が「特撮 (女性向け) 」と「その他特撮」に二分化) しかしそこから徐々に特撮サークル全体は減少傾向で、2005年C68では500SPを切り「特撮・SF・ファンタジー」という括りに変更。 2007年C73では電王女性向け中心に盛り上がりを見せ再び約700SPまで増加というのが特撮サークル全体で見た主な変遷です。
しかしこれを研究サークルに特化してみてみると、 まだ全参加サークル5000SPに満たない1989年のC36のあたりから、 現在まで25年ほど特撮研究サークルは15〜20SP前後をキープし続けているという事が判明しました。 そのうちいくつかのサークルは20年以上活動しているという状況です。
結論は「減ってません」。
特撮サークル全体との比率でそう思い込んでいただけのようです。 ただし、「減ってない」だけで様々な問題も抱えています。
このあたりはヤマダ・マサミさんのインタビューでも触れていますので、興味のある方は是非!!