まんだらけ名古屋店 6F 二足歩行は人類の夢！棚ボタ快挙「モーター動力ダイナロボ」

「ブラック」を導入した以外取り立てて新味もなく劇的な盛り上がりも無いまま1年をまっとうした「大戦隊ゴーグルV」。
しかし視聴率的には20％すら超える数字を弾き出しマニアのブーイングをよそに「大ヒット番組」の称号を得てしまいます。
「科学戦隊ダイナマン」がそれまで類を見ない膨大な種類の商品が発売されたのは、全ては「ゴーグルV」の高視聴率にお陰。
定番の「DX合体」「「ST合金」「ベストメカコレクション」以外にも「フル可動超合金」やら「世界最小超合金」やら出るわ出るわ！
その中で特にマニアが騒いだ代物が「モーター動力ダイナロボ」でした。
従来、戦隊ロボのプラモは「高額の合体プラモ」「低額の非合体プラモ」という超合金と同じ住み分けがなされていました。
ところが「ダイナロボ」、低額は従来どおりの非合体モデルでしたが高額がこともあろうに「電動歩行」!
時あたかも1984。すでにゼネプロは活動を始め、後に「オタク」と呼ばれる人々が、作品が、商品が、あたかも噴火直前のマグマ溜まりのように蠢いていた黎明期。
すでに「電動プラモ」といえば「マルサン」「イマイ」「ミドリ」を髣髴とさせる立派なオタク向けタームと化していました。
そこに出たのがこの「モーター動力ダイナロボ」！
作り方こそアップデートされているものの構造は昔ながらの「足引きずり歩行」。さっそくゼネプロでは「大日本ロボ」にされ、すでに関節可動・ディスプレイモデル一辺倒だったプラモ業界に辟易していた煩型に絶賛されたのでした。
しかし、所詮はマイノリティー。
次作「バイオロボ」が発売される事は無く、以来21年を経た今でも「最新特撮電動歩行プラモ」の地位を堅持しています。
戦隊プラモすら、チェンジロボを最後にまる20年途絶えたままの今日、「ダイナロボ」も立派にノスタルジーに訴えられる様になりました。
手に入れて、是非組み立てて歩かせてください！
「AIBO」や「ASIMO」が証明したように、「電動歩行」は人類の夢なのですから！

・バンダイ「モーター動力ダイナロボ」
価格￥2,100（税込）

（担当佐光）