まんだらけ中野店 3F 本店少女レトロの2005年と2006年

1/4追記

昨日ちょこっとだけ買取告知を出したまつざきあけみさんのなかよしKC3冊が早速入荷しました！！
売ってくださったお客様、本当にありがとうございます。
「ガラスのアンジェリアン」「ごきげん？アピ」の表紙の子、女の子に見えますが正真正銘「男の子」です。これぞまつざき流「美少年」。

「リセアン」は表題作含め、最もJUNE色が強い単行本となっています。
ちなみに「リセアン」とはフランスの高等中学校＝リセの男子生徒とのことこのタイトルだけでご飯3杯いけますね。
ビビっとききた方、興味を持たれた方はぜひ中野店本店まで遊びに来てください。
お待ちしております。

レトロ少女漫画買取表の告知を出して早一ヶ月。（といっても数多くあるタイトルのほんーのごく一部なんですが…。）
「ホームページの告知を見て持ってきました。」といわれるたびニヤニヤしたり、とってもピカピカで綺麗な状態の本を実際手にとって拝見させていただきながら、「きっと大事にされてきたんだなあ。」とひとしきり感動したり。

次の大事にしてくださる持ち主の方の元へいくまでのほんの短い間ですが、普通なら絶対お目にかかれないようなレトロな少女漫画たちと触れ合える有意義な時間を過ごさせていただきました。
これもひとえに売ってくださる皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。

少女レトロ買取価格表はこちら
http://www.mandarake.co.jp/shop/buy/information/lv/index.html

2005年といえば、レトロ少女漫画の二大女王・西谷祥子と忠津陽子は以前と変わらず大人気でした。（買取表を見て持ってきてくださる本の中で、実はこのお二人のものが一番多いのです）

ここ数年の高橋真琴さんらの人気のせいか、華やかでゴージャスで可愛らしい絵柄のお二人の本は、10代～20代の若い女性のお客様もよく手にとってみてくださっているみたいです。
特に忠津さんは、『恋の手ほどきABC』『満月城へようこそ』がさわらび本工房さんから復刻出版されたり、つい最近同社から「忠津陽子イラストコレクション『La vie en rose(ラヴィアンローズ）』が長いときを経て発売されたりと、ファンにとって嬉しい出版ラッシュでした。（この3点はいづれも新品にて当店で好評販売中です）

そしてそして。
もはや伝説となった孤高の天才漫画家・内田善美さん。

レトロとはいっても70年代後半～80年代前半活動された比較的新しい方なのですが、いまやその人気は年々うなぎのぼり。
店頭に出すと即売れてしまうのはもちろん、遠方のお客様が通販でお買い求めいただくことも非常に多いです。

おそらくこの世に存在する少女漫画の画集でも探されている方の多さでは1、2を争う「ソムニウム夜間飛行記」も、当店には結構頻繁に入荷されるのです。（しかも今回お出しするのは初版．帯付き！！おそるべし…まんだらけ）

内田さんの画集は、まったく内田さんを知らないお客様が店頭でその絵に一目ぼれして買っていかれるパターンもあったり。

今回はチェリッシュギャラリー『少年たちの記憶』（帯・しおり2枚付きの完品）、『聖パンプキンの呪文』も一緒にお出しいたします。（もちろんコミックスの方もお出しします）

内田さんと並ぶ画力の高さで、ここ最近評価がまだ高まってきているのが大矢ちきさん。

漫画家としての活動期間が僅か3～4年と大変短かったのですが、特にカラー絵の色彩の美しさと新しさ等、現在の少女漫画に与えた影響を考えると今後もっともっと評価は高まるかと思われます。

キャラクターのレトロモダンな衣装や髪型は今みてもとにかくオシャレ。
そのおおやさんの単行本を今回は全て（RMC版『キャンディとチョコボンボン』『おじゃまさんリュリュ』。『おおやちき作品集1～3』はセットで。サンリオの『雪割草』はビニカバ・帯付の完品で！！）お出しします。

そして忘れてはならないのが24年組の漫画家さんたち。

ちょっと前に中野店限定で萩尾さんの「ポー」と「トーマ」を強化買取した際は多くのお客様にお持ちいただき、おかげさまで在庫が大分潤いました。（それでも大人気なので、まだまだ歓迎買取中です）最近では山岸さんや萩尾さんの本について、制服を来た可愛い女子高生のお客様に探求をうけることもしばしば。
ニマニマしてしまいます。

24年組の作家さんの中からは今回、コレクターの方に人気のある山岸さんのRMC版傑作選『ひまわり咲いた』『ラグリマ』『白い部屋のふたり』を3冊セットでお出しします。

この他には、今年ブレイク間違いなしの倉田江美さんの「エスの開放」「一万十秒物語」を全3巻セットで（3巻がなかなか入荷がなく、手強いです）、珍しいところでは浦野千賀子さんの「二死満塁」（ビニカバ付）、武田京子さんの「誰もわかってくれない」、大変珍しい久木田律子さんのRMC傑作選全6巻などご用意しています。

そしてそしてそして！やはりレトロ少女漫画といえば、我らが『キャンディ♥キャンディ』。
去年某TV番組で当店のキャンディが紹介された翌日、探求のお電話のほとんどが「キャンディありますか？」でした。

キャンディが大人気だったのは重々承知だったわけですが、あの反響の大きさは今思い出しても凄まじいものがあります。
すげーや…キャンディ。

レトロ少女漫画を探されているお客様というのは、コレクターだったりマニアの方だったりするので状態や初版か等を気にされることが多いのですが、このキャンディは例外で「とにかくどんな状態でもいいから読みたい！！」というお客様がほとんど。

お客様もライト層～ディープ層と幅広いのもこのキャンディの特徴です。
今回は年始ということで、キャンディのセットを文庫版、新書旧装丁版全巻セットをプチ大放しますよ～！

お子様のお年玉代わりにプレゼントしても喜ばれるかもしれません。早い者勝ちなのでお早めに。

ということで去年をおさらいしつつ、お出しする商品の紹介をしてまいりましたが、2006年の今年は一体どんなレトロ少女漫画達がうちに入荷されてきて、人気がでるのでしょうか？

当店では、今まであまり価値の見出されていなかった70年～80年代のKCフレンド（昔は良く古本屋さんで見かけた背表紙上にうさちゃんマークの付いてるアレです）が今後くるのでは？と予想。
特に神奈幸子さん、里中満智子や大和和紀さんなどのKCフレンドは人気があるので歓迎買取中です。

そして個人的にも大プッシュなのか、耽美雑誌の祖『JUNE』や『アラン』で執筆、今はホラー漫画を描かれているまつざきあけみさん。
「週刊マーガレット」でデビューし、その後「なかよし」で少女漫画も描かれていました。
特になかよしに掲載されていた作品の多くは、少女がほとんど出てこず、「お金持ちの家の子だけど薄幸なまつげバチバチ唇真っ赤美少年」が主人公で、最期は悲劇でENDという作品が多いのが特徴です。

この頃からかなりJUNE色が強いので、当時の「なかよし」ではかなり異色だったのではないでしょうか。
これだけでもうかなりおいしいのですが、まつざきさんは何といっても絵が大変上手い！！のです。

とにかく「美少年」がちゃんと「美少年」として成立しているんです。
「耽美」「少年」「退廃」「美少年」、そして「絵が美しい」とくればこれは見過ごすわけにはいきません。

買取表にはまだ載せていませんが、中野店ではまつざきあけみさんのKCなかよし（こちらは背表紙に犬の絵）「ガラスのアンジェリアン」「ごきげん？アピ」「リセアン」を各300円で、そしてペーパームーンコミック「白い鎮魂歌」「ジュールの白いバラ」「タイム・デイト」「リセアン」「夏草の萌える頃」を各500円で買取いたします。

また、今年は買取表の方もさらに更新。
画集の方も、レトロ少女漫画だけでまとめて公開していきたいと考えております。

今回画像を載せた商品は、新年1月3日からレディースショーケースと、店内少女レトロコーナーにて販売いたしますので、お探しのものがございましたらぜひぜひ中野店3F、本店までお越しください。
お待ちしております。

（担当神原）