現在、少年マガジンにて「新訳・巨人の星・花形」が連載中です。 リメイクが作られる程「巨人の星」は名作なのですが、「巨人の星」以前に同じ「少年マガジン」誌上に掲載された2作品をみなさんはご存知でしょうか? 主人公が巨人の投手で魔球を駆使し活躍、最後に魔球の投げすぎで肩をいため球界を去るというストーリーは「巨人の星」以前のこの2作品で,すでにパターン化されていたものなのです。 「巨人の星」はこのパターンに“大河ドラマ”の要素を加えてスケールを大きくし大ヒットした作品で、「ちかいの魔球」「黒い秘密兵器」なくしては誕生しなかったでしょう! 「ちかいの魔球」1962年〜1963年連載 原作・福本和也 画・ちばてつや 「巨人の星」以前の野球マンガの名作と謳われる作品。 「巨人の星」にある張り詰めた“精神主義”はここには無く、もっとおおらかでほのぼのした空気が漂っています。(それなりにシリアスなシーンも有りますが) 主人公達が長嶋選手とピクニック(ドライブ?)に行くシーンなどは「巨人の星」では考えられない事でしょう! それに妙にやさしく、お父さんみたいな川上監督と言うのも、この作品ならではです。 ちばてつやが初めて連載した少年漫画でもあります。(これ以前は少女漫画を書いていました。) 秋田書店サンデーコミックス版・全7巻セット 税込¥2,205- 「黒い秘密兵器」1963年〜1965年連載 原作・福本和也 画・一峰大二 「ちかいの魔球」が、魔球を投げれる者の喜びと哀しみを描いた人情ものだったのに対し、こちらは、ただひたすら、魔球のオンパレード!次々に繰り出される怪しい“秘球”に唖然。それもそのはず、主人公は伊賀忍者の末裔なのだ! “黒い秘球”(ボールが黒くなる)、“魔の飛球”(分身したボールが一塊になって、打者に襲いかかって見える)“0の飛球”(ボールが白と黒に分かれ上下に並んで飛んでくる)・・・などなど、とにかくやりたい放題!きっと原作者は“魔球”でおもいっきり遊んでみたかったのでは? 秋田書店サンデーコミックス復刻版・全8巻セット 税込¥2,940- この2作品は同じ原作者なのですが、作画が変わるとこうも違うテイストになってしまうのかと考えさせられます。ぜひ読みくらべてみてください!
(担当 足立)
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