銭形平次でおなじみ野村胡堂は自宅でジャズのレコードでもかけるものなら 「お父様・・」と娘さんの松田瓊子にたしなめられたそうです。 「神よ!わがために清き心をつくりたまえ」 可愛いもの/小さな美しいものに素直に感激できるのは、それだけですてきなこと。 花と少年少女を愛して24歳で夭折した感激屋さんのお嬢さん、松田瓊子が戦前 に書き残した愉しく美しい乙女ちっくクラシックたち。 戦後すぐのひまわり・らいぶらり版は国書刊行会・淳一文庫のものより小さめサイズで愛らしい雰囲気いっぱい。 太宰の女生徒みたいにすてきな女の子たちに出会えますよ。 女の子っていいなー、と再び感動させてくれる本。 装丁は中原淳一。 「七つの蕾」「紫苑の園」「香澄」「サフランの歌」 1948〜49年ひまわり社 再版 各4200(経年イタミ・ワレ)
(担当 二宮)
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