

合気道だけの雑誌といふよりは「気」全般にわたる内容で、気功や整体、肥田式強健術、西野式呼吸法まで網羅。 頁数は100頁にも満たず、作りもなんとなくミニコミみたいな感じですが内容は濃いです。
圧巻は89年3月号の肥田式特集の写真(画像参照)で、「中心○」の掛軸ですが、なんと「中」の字の縦棒が6メートル。
これはBABジャパンから出てゐる『肥田式強健術』にも引用されてゐる写真のカラーですが、何度見ても凄いですね。
ここまで来ると狂気の沙汰です。
どんなに毛筆に墨汁を染み込ませたとしても6メートルも線を引っぱったら墨が持ちません。 これが「気」の威力によるものです。
普通はたっぷりと墨汁をつけると、最初の一息でドバッと墨が出てしまひ、そのあとは一気に墨がなくなってかすれてしまひます。 それを長く持たせるのは至難なのですが、「気」の吸引力でそれが可能になるらしいのです。
イメージとしては身体の中心(臍下丹田)に一種のブラックホールのやうなものを形成して、呼吸と同時に一挙にあらゆるものを身体の中心にキュッと引き付ける、と云った感じでせうか。 それを調整すればインチキでなくとも或る程度墨の出具合を調整することも可能でせう(6メートルは尋常ではないが)。
肥田式に限らず、普通の気功でも、西野式呼吸法でもキチンとやってれば早晩その「吸引力」を体感することも出来るハズです。 そんな方法たくさん載ってる雑誌です。
各\630~\1050。
貴重な雑誌ですのでご興味のある方はお早めに。
(担当 山口ケン)
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