まんだらけ札幌店本江戸昭和競作無惨絵花輪和一、丸尾末広

江戸昭和競作無惨絵英名二十八衆句/丸尾末広・花輪和一
1988年1月20日初版発行
1994年7月30日第4刷 6,300円

何度見てもウットリ桃色のため息が出ます…丸尾先生と花輪先生。なんという贅沢なタッグでありましょうか。たまりません。
この超贅沢なお二方が、赤頭巾ちゃんや江戸川乱歩、阿部定、はては楳図先生のへび少女やTレックスのマークボランなんかを題材にして、現代版無惨絵を描き上げてしまいました。
もちろんこの本書でしか見ることの出来ない貴重すぎるオールフルカラー。
もうしねます。人は興奮だけでしねます。

丸尾先生の絵は本当に美しいですね。描いているものは血とか臓物とかうんことかゲロとかものすごい汚いはずなんですけど、なんでそれらがこんなに美しく見えるんでしょうか…凄すぎます。
花輪先生の絵は、日本画の様なんですけどそれだけでは終わりません。現代と過去がうまい具合にミックス。温故知新とでも云いましょうか。
両方とも見ることによって、誰もが自分の中に秘めているサディスティックな感情を目覚めさせてしまうような…そんな感じがします。

おまけ要素として。
冒頭に「賛」と題しました丸尾・花輪先生への著名人からのラブメッセージが載っているのですが、そのメンバーもものすごい。
楳図かずお、荒俣弘、あがた森魚、細野晴臣、遠藤ミチロウetc…どうですか。はい。ブルブルしますね。

落合芳幾、月岡芳年の江戸時代版無惨絵もしっかり載っております。
本場無惨絵と丸尾・花輪の狂宴、ぜひ見比べてみてください。ああ、贅沢すぎる…

ちなみに3月13日の金曜日は棚卸のため昼12時オープンになります。ご迷惑をおかけしますが、お間違いのないようお気をつけ下さいませね。
14日土曜日から通常通り10時半オープンに戻ります。

状態：帯欠、少イタミ

(担当いわき)