とあるエレベーターで乗り合わせただけの四人の若者。 そのまま何もなければ、二度と会うことのない関係だった。 でも、そこに現れた<モノ>と呼ばれる異形の化け物に突如襲われてしまうことで、彼らは運命共同体になってしまう。 化け物に襲われて以降、彼らの体は変化してしまったから。 傷つかない体、幽霊が見える目、そしていくら食べても満たされない飢え。 彼らは化け物と融合してしまっていたのだ。 人として生きることが出来なくなってしまった4人。 それでもなんとか平穏に生きていきたいと願う者、化け物と同じように人を食うことを選択する者、それを止めようとする者。 そしてその力を利用しようとする人間や彼らの存在を危険視する術者に追われ、逃避行を繰り返す。 今回のオススメ、『哀しみキメラ』はそんな話です。 暗いでしょ(笑)。そう、非常に暗い話なんです。 でも、必ずしも後味が悪い作品ではありません。 確かに絶望に絶望を塗り重ねるようなストーリー展開は、痛々しかったりしますが、むしろ読んでいて辛いというよりもせつなく思えてしまうのです。 それは4人がどんな状況におちいっても、必ず仲間のことを思って行動しているからでしょうか。 彼らの、常に自分たちが人間であるかどうかを比較し、葛藤しながら行動するその姿は、『妖怪人間べム』を思い起こさせます。 もっとも、希望を持って人間になりたがっているべムたちと違い、人間に戻れなくても仕方ないとどこか諦めている彼らは、表題通り哀しい存在に感じられます。 人間でなくなったからこそ描かれている人間ドラマ、興味を持った方はぜひ読んでみてください。 『哀しみキメラ』は1階ライトノベルコーナーに展開しています。 ※掲載商品は売り切れる場合がございますのでご了承下さい。
(担当 安田)
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