まだまだ普及してをりませんが、「オルタネイティヴメディスン(代替医療)」(補完医療とか統合医療とも)と呼ばれる一群の医療体系があります。
具体的には漢方や鍼灸などの中国医学、アーユルヴェーダなどのインド医学など、所謂「東洋医学」のことを云ふ場合が多いですが、
それだけにとどまらずアメリカで独自に発展したカイロプラクティックや、オステオパシー、また日本の整体などさまざまな医療体系のことを云ひます。 換言すれば「西洋医学以外の医学」のなかでとくに有効性が顕著なもの、といふことなるかも知れません。 ひとくちに代替医療と云ってもあまりにも沢山の種類があるので一概に「代替医療とはかういふものだ」とはなかなか表現しにくいでせう。 それでもあへて端的な説明を試みるのであれば、「人体を統一体としてみる」、「心身を連続的、或ひは一体としてみる」といふ特徴が共通するかもしれません。 西洋医学は人体をバラバラのパーツの寄せ集めとして捕らへてゐますし、物心二元論にもとづいてをりますので、その点は大きな違ひでありませう。 たとへば鍼灸では胃の調子が悪いときに「手三里」とか「合谷」などと呼ばれる、手や腕にあるツボを刺激したりしますが、 西洋医学的からすれば「胃だと云ってるのに、なんで手を触るんだ」といふことになる訳です。カラダは繋がってゐるのにね。 我々現代人も医者でなくとも、明治以来のドイツ医学体系にドップリとつかってしまってるので、やっぱりさういふ感覚があります。 近年アメリカを中心として欧米でこの「代替医療」が見直されてゐます。 とくに鍼灸については本場の中国や、日本をしのぐ勢ひださうです。 その結果、逆輸入品を有り難がる気質も手伝ってか、我が国でも多くの人が鍼灸を中心とした代替医療に関心を抱いてをります。 今回は「代替医療」に関するいくつの書籍をご案内致します。
『ボディワークセラピー』
宝島編集部編 JICC出版 1992年 ¥525 「代替医療」のなかで直接人体に接触するものや、 自己療法とよばれるものまで「西洋医学」とは別体系の治療法を紹介したものです。 実にさまざまな治療体系がありますので、「代替医療」についてどんなものがあるのか知りたいといふ方には最適の書といへませう。
『いのちの輝き』
ロバート・C・フルフォード著 上野圭一訳 翔泳社 1997年 ¥525 著者はアメリカの代替医療の元祖ともいへる「オステオパシー」の医師です。 オステオパシーは非常に高度な治療法で、とくに頭蓋骨調整は効果が高いことで有名です。 本書はオステオパシーの根底にながれる自然治癒力に対する信頼について述べるものであり、現代医学一辺倒な我々には目からウロコが落ちるやうなことが沢山書いてあります。
『リハビリに生かす操体法』
まんだらけ中野店4階「大予言」では鍼灸、漢方、整体、カイロプラクティック、オステオパシー、ホメオパシー、自己療法などの代替医療関係書の買取をしてをります。
須永隆夫 農文協 1999年 ¥630 操体法とは仙台の一風変はった医師、故橋本敬三によって創始された治療体系です。 比較的動きが簡単でかつ治療効果が高く、そして背景にある豊富な哲学。非常に興味深い治療法です。 本書はリハビリテーションに限定しての操体法についてのものです。
(担当 山口ケン)
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